きれいな血液が健康体

「アレルギー性鼻炎」の血液の状態はどうなっているのか

(26歳男性の例)
スギ花粉の時期だけじゃなくて、ハウスダストのアレルギーもあって、もう年中、鼻がぐずぐずしてます。ひとり暮らしをていますが、自分の部屋の掃除はちゃんとやるようにしてます。
でも、勤務先とか、行くとこ、行くとこ、掃除してまわるわけにもいかないため困っています。食事は、どうしてもコンビニの弁当やカップめんが多いです。

アレルギーがあると白血球が増える

鼻炎のせいで、集中力も続かないことが悩みです。こんな状態の時の血液は、白血球の数が多くなっています。これは免疫のシステムが過剰に働いてしまう、アレルギーの人に起こりやすい現象です。

まず必要なのは、アレルギーの原因になる花粉やダニ、ハウスダストからできるだけ遠ぎかることです。もちろん、ご本人が言うように外出先では思うようにいかないこともありますが、マスクはつねに携帯して必要ならすぐにかけるようにする、そんな心がけも大事です。

また、腸内に棲息している善玉菌を増やして便通をよくすることも、アレルギー体質を改善するのに有効です。自炊がむずかしいのなら、お弁当にサラダやヨーグルトなどをプラスして、ビタミン類や食物繊維、乳酸菌などをしっかりとるようにすることも大切です。
アレルギーは腸で治すという考え方が最近の主流になっています。

アレルギーの人の血液

白血球の数が多い

免疫が過剰に働く、アレルギー反応が起こっていると生じやすい。細菌やウィルスに感染してもみられる。

改善のポイント

「貧血気味」の血液の状態はどうなっているのか

(44歳主婦の例)
35歳過ぎてから2人、子どもを生んで、現在、子育て真っ最中。もう、毎日くたくたです。子育ては体力を使うし、もともと貧血ぎみなのでしかたないかなあ、とは思うのですが。気になることもあるんです。

出産後、月経不順がひどくなっていて、ダラダラと2週間以上続いたり、出血量も前より増えてる感じがします。病院に行ったほうがいいかなあと思ってたところなんです。

貧血は赤血球をみれば一目瞭然

赤血球は、中心部が薄くくぼんでいたり、大きさにばらつきがあるのが目立ちます。これらは鉄欠乏性貧血になると起こってくる現象です。鉄不足の治療 | 健康マニア

貧血は赤血球のヘモグロビンの量が減少している状態です。画像でみると、赤血球の姿形に現れる変化が一目瞭然です。もともと貧血ぎみだったところへ妊娠・出産、さらに最近の月経血量の増加などもあって、体内にたくわえられていた鉄が、どんどん使われてしまった結果でしょう。

赤血球の材料になる鉄が枯渇してしまっていると考えられます。

レバーなど鉄分を多く含んだ食品を積極的に食べるようにすると同時に、一度、貧血の状態を調べてもらったほうがいいでしょう。月経の不順や出血量の増加については、婦人科で原因をはっきりさせれば、貧血の改善にもつながります。

貧血状態の血液は

標的赤血球

鉄欠乏性貧血になると、真ん中が薄くてくぼんだ状態の赤血球が生じる。アルコールの飲み過ぎで肝機能が低下した際にも現れやすい。

大小不同の赤血球

鉄欠乏性貧血になると、楕円形をした大小さまざまな赤血球がみられるようになる。

改善のポイント

  • 赤血球の材料になる鉄を多く含んだ食品を毎日とる
  • ビタミンCと鉄は、鉄の吸収を高めるので、鉄といっしょにとると効果的
  • 赤血球をつくるのに必要なビタミンB群を積極的に摂取する
  • 必要であれば医師の指示にしたがって鉄剤を服用する

貧血症状があるなら「ビタミンB12」 | ビタミン効果

「飲んべえ」の血液の状態はどうなっているのか

(55歳の例)
ふりかえってみると、30数年来、酒が欠けたことってないですねえ。仕事がら、つきあいが多いもんで……。ただ、最近、弱くなっちゃって、あまり量は飲めなくなってきました。
それでも女房は「飲みすぎだ」って怒ってますけど。でも「酒は百薬の長」っていいますでしょ? だから「オレの唯一の健康法なんだ」って言い返してますよ、私も。

肝臓のストレスが血液に現れる

酒が唯一の健康法」と豪語していますが、たしかに、ほどほどの量の飲酒なら、酒は百薬の長になりますが、「三十数年来、酒を抜いた日がない」というのは飲み過ぎです。

はたして百薬の長になり得ているのかどうか、おおいに疑問が残るところです。

大酒飲みのための教科書はこちら。お酒飲みの心理、アルコールによる弊害、さまざまな視点によるものです。

血液をチェックしてみると、いたるところに針状の老廃物やクリスタルのように光るものがありました。いずれも、肝臓の働きがわるくなったときに生じやすい現象です。

肝臓は、長い間の飲酒習慣でストレスを受け、かなりくたびれています。ここでお酒とのつきあい方を改めないと、肝機能の低下が進んでいくことは間違いありません。

お酒が「百害あって一利なし」にならないようにするには、一度の飲酒量を減らし、飲まない日をつくることが早急に必要でしょう。

飲んべぇの血液を実際に見ると

いたるところに針状のもの
肝臓の働きが落ちているときに生じてくる。脂肪肝がある場合も出やすい。便秘や下痢でもみられる
明るい色のクリスタル
肝臓の機能が低下していると現れやすい。水分不足や便秘、下痢をしていても生じる
改善のポイント
  • アルコール、カフェイン、脂肪はできるだけさける
  • 肝臓の働きをよくするため、たんばく質やどタミン、ミネラルを積極的にとる
  • タウリン、グルタチオンの摂取を心がける

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