きれいな血液が健康体

血液はそれぞれの「全身情報」をもっている

血液は、からだの連絡係。血液のようすをみれば、全身の臓器や組織がどんな状態かわかります。血液には、あなたの全身情報が、鏡のように映しだされているのです。

血液検査は健康状態を知る絶好の指標

病気の有無を調べたり、状態をみるのに、かならずといってよいほどおこなわれるのが血液検査です。からだのどこかに異変が生じれば、血液成分にも影響が現れます。

逆にいえば、血液の成分を分析していくと、どこが、どんな状態になっているのか、推測できるわけです。調子がわるいからといって、いちいち、からだにメスを入れるわけにはいきません。
まして、予防のためにからだの状態を知りたいときにはなおさらです。そんなときに、血液は有用な情報をくれる絶好の指標となります。

健康診断などでおこなわれる一般の血液検査は、注射針で10~20mlほどの血液を採取し、その状態を分析しています。血液検査の項目には、いろいろな名称のものが並んでいます。

血球以外の項目は、みな血清に含まれる、微量の成分です。その成分が、多すぎる、あるいは少なすぎる状態ではないかを調べて、健康状態をみているのです。

血液は個性のひとつ

健康状態とは関係ありませんが、血球には、それぞれ特有の型があります。これを血液型といいます。性格占いでおなじみのABO 血液型以外にも、さまざまな分類があり、完全に一致する人は一卵性双生児どうししかない、といわれるほど。
その意味で血液型は一人ひとりのもつ「個性」といえます。血液型と性格の関連を裏づける医学的な研究結果はありませんが、血液に似た部分が多ければ、どこか血液以外にも似たところがでてくると考え方自体は、あながち的外れではないのかも しれ ません。

ガンの有無も血液検査でわかる

血液検査では、腫瘍マーカーとよばれる特定の物質の有無、量の多さなどを調べる場合もあります。これは、がん細胞がつくりだす成分で、大腸ガンならCEAが脾臓がんはCA19-9、卵巣がんはCA125が、前立腺がんはPAPが増えるといった特徴を利用してがんの有無を血液から推測するのです。
確実に診断するためには、やはり組織を切って調べる必要がありますが、がんの疑いが濃厚なときや、手術後、再発の可能性を探るときなどに、便利な検査です。

男女の違いは血液にもあらわれる

身体的な特徴は男性と女性で異なります。では血液に性差はあるのでしょうか?答えはYesです。

女性ホルモンはコレステロールを減らす

男性と女性の血液は、月経のある年齢層で遠いが大きくなります。この年齢層の女性は、貧血に悩む人が少なくありません。

女性の場合、男性よりもともと赤血球の数が少ないうえに、月経や妊娠、出産、授乳など、赤血球をつくる材料を減らす機会が多くなるためです。
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一方、男性は、女性より低年齢で動脈硬化が進みやすい傾向があります。かたよった食事、喫煙、ストレスなど、血液を汚す要因は、男性も女性も同じですが、女性の場合、血液中を流れる女性ホルモン(エストロゲン)にコレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化が進みにくいのです。

ただし、この「血液のお掃除役」がいるのも閉経まで。更年期以降の女性はエストロゲンの量が激減するため、それまで以上に「血液のきれいさ」を保つように心がけないと、急激に動脈硬化を進めてしまうことになりかねません。このように男女の血液には遣いがあるものの、「きれいかどうか」は、性差より個人差、つまり暮らし方の差のほうが、ずっと大きく影響します。

流れにくい血液は血圧を上げる

血管を傷める要因のひとつに、血圧の高さがあります。じつは血液の状態は、血圧にも影響を与えています。

高血圧は血管を傷める大きな要因に

心臓から一定の力で勢いよく押し出されなければ、血液は全身のすみずみにまで届きません。流れ出た血液が、動脈の血管壁に与える圧力が「血圧」です。

血圧は「上が130mmHG、下が70mmHG」など、「上」「下」でいわれることがあります。上というのは収縮期血圧(最大血圧)、下は拡張期血圧(最小血圧)のこと。
つまり、心臓がぎゅっと縮まって血液が押し出された瞬間の血圧と、心臓が広がってもっとも圧力が下がった状態の血圧のことです。

血圧を上げる要因はいろいろありますが、血液の汚れも要因のひとつ。汚れてネバネバしていると、血液が流れにくくなるために、より強い力を加えなければならないからです。

高血圧になると、血管にも大きな負担がかかるようになります。血管の老化を進める大きな要因になってしまい、やがては破れたり詰まったりすることになりかねないのです。

血液のネバリ度

タンパク質や脂肪、糖質などを過剰に摂取すると、赤血球が重なったり、プラークやコレステロールのかたまりがが浮遊したりして血液がねばねばしてきます。そうなると、血液が血管を流れにくくなり、血圧が上昇します。

循環量の増減

血管全体を流れる血液の量が多いと、血管壁にかかる圧力が高くなります。逆に流れる血液量が少ないと血管の壁にかかる圧力は下がります。

血管の広がりやすさ

血液が勢いよく流れてきてもしなやかな血管ならパッと広がるため、圧力を吸収します。しかし、血管がかたくなっていたり血管壁が厚くなっていたりすると広がりにくく血液の勢いが血管壁を直撃するため血圧が高くなります。

ストレス

ストレスは血圧を上げる大きな要因です。ストレスを受けると自律神経の作用によって心臓の働きが激しくなる一方で血管がぎゅっと縮まるため血圧が上がってしまいます。
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血圧は低いほどいいのか?

高いのはタメ。でも、血圧は低いほどよいというわけでもありません。低血圧は不快な症状のもとになることがあるからです。人によって、症状の種頬や程度はまちまちですが、疲れやすい、意欲がわかない、寝覚めがわるい、

頭痛、肩こり、立くらみ、手足の冷え、便秘など、日常生活が楽しくなくなるような症状が目立つのが特徴です。低血圧の原因がはっきりしない場合には、血圧を上げる治療はおこなわれないのが一般的です。現れた症状ごとに、その改善をはかる治療をしていきます。