自覚なしほど怖いものはない

「自分は大丈夫」と自信満々なあなた。その自信の根拠が、「なんの自覚症状もないから」というだけなら、ちょっと待って。血液の汚れに気づいていないだけかもしれません。

「健康への過信」で生活が乱れていないか?

ここで登場してもらった十人の方々は、決して特別な存在ではないでしょう。

あなたも、どこか似たところがあるのでは? 同じような症状をかかえている人、暮らし方に共通点がある人は、たとえ健康診断では「異常なし」でも、数値には現れない血液の変化がありそうです。

血液の状態を悪化させるのは、病気だけではありません。ふだんの生活のしかたが大きく影響していることは、10人の例をみればあきらかです。

「不快症状なんてない」と感じている人も、要注意です。不快症状が慢性化してしまうと、「こんなものさ」と気にならなくなってしまう人もいます。また、血液の状態がわるくても、あまり不快症状を感じない人もいます。健康を過信して生活が乱れていませんか? あるいは「検査なんて受けなくても大丈夫」と思っていませんか? 自覚症状のあるなしにかかわらず、血液の汚れは思わぬ病気を引き起こすもとになってしまいます。

「手足の先が極端に冷たい」人の血液の状態はどうなっているのか

(35歳自営業男性の例)
最近、手足の冷えがひどくて困っています。キーボードをたたく手が冷たくなっていたり、寝る時は靴下を重ね履きしないととても眠れません。最近は、靴下だけでなくタイツもはいたりして冷えに注意しているのですが、体がいつも芯から冷えてしまう感じでいくら外側から温めてもなかなか温まりません。

末梢血液の循環を悪化させる過食、ストレス、運動不足

かなりひどい冷え症に悩む人の血液には、いびつなプラークや、針状のものがあるのが確認できました。いずれも、手足に分布している末梢血管などの血流がわるくなるとしばしばみられる現象です。

体内でつくられた熱は、血液が全身に運んでくれます。そのため、血流がわるくなれば、からだの先までなかなか熱が届かず、手足が冷えてしまうのです。

また、血流がわるいと肩こりの症状も現れてきます。血流の障害は、脂肪や糖質のとりすぎ、ストレスや疲れ、運動不足などによって起こってきます。
ですから、自分の生活習慣を振り返ってみて、血行不良をまねきやすい要因をひとつずつでも改善していくことが、冷え症を解消する近道といえます。

冷え症の人の血液

プラーク

脂肪や糖質のとりすぎ、ストレス、運動不足などで血流がわるくなると発生しやすい。タバコの吸いすぎ、消化・吸収不良などでも現れる。

局所に針状のもの

疲れやストレスがたまっていると生じやすい。また、血流がわるく、肩こり、冷え症などの症状があると現れやすい。

改善のポイント

  • 肉をとりすぎているようなら、これを控える。甘いものも同様。
  • よぶんな脂肪や糖分を体外に排出する作用がある食物繊維を十分に補給します。
    脳は肉が大好物、腸は野菜(食物繊維)が大好物
  • 血行をよくする働きがある酢、梅肉エキス、レモン、玉ネギ、ニンニクなどを意識して食べるようにする
  • ウォーキングやストレッチンクなど気軽にできる運動で、血行をよくしたり、ストレスを解消する

便秘は冷えが原因のサイト内では冷え対策について紹介されているので改善のポイントを実行しながら参考にするとさらに効果的です。

割と早く体が温まる方法としては「塩入り半身浴」がおすすめです。

「タバコを吸う」人の血液の状態はどうなっているのか

(40歳代教員の例)
最近、健康のことが気になっていて何度か禁煙にチャレンジしてみているんです。生徒たちには「吸うな!」と声を大きくしているのに自分が喫煙しているのでは説得力がなくて困っています。
でも、どうしても仕事柄ストレスが多くて…
禁煙でさらにイライラを募らせるよりもいいかななんて思っています。なかなか禁煙ができずに困っています。

たばこの煙で発生する活性酸素が血液を汚す

ついタバコに手が伸びてしまうという人が多いのですが、赤血球は、鎖のようにつながっています。これは、喫煙などで活性酸素が発生すると出やすい現象です。凝固血液からは、抗酸化作用のあるビタミンC の不足がうたがわれました。

血液は、喫煙で生じた活性酸素の影響を強く受けているようです。赤血球の連鎖状態がひどくなると、赤血球が凝集してしまい、血栓をつくる原因にもなります。

やはり禁煙することが何よりも必要でしょう。禁煙がむずかしい間は、タバコを吸わない人以上に、抗酸化作用のあるビタミン類などを、たっぷりとるように心がけてください。また、たんばく質や脂肪のとりすぎは、赤血球の連鎖状態を進めてしまいます。この点からも食事内容の見直しをはかりましょう。
ヘビースモーカーはビタミンB2、ビタミンCを意識して摂取する | ビタミン効果

ヘビースモーカーの血液の状態は

赤血球の連鎖
喫煙で活性酸素が発生すると起こりやすい。精神的ストレス、脂肪やたんばく質の過剰摂取でも生じる
粘着物の層が薄い
抗酸化作用のあるどタミンCが欠乏すると起こりやすい
改善のポイント
  • 禁煙の実行
  • 抗酸化作用のあるどタミンC 、E 、βカロチンなどを十分にとる
  • 血液をサラサラにする作用がある、玉ネギやニンニクをふだんから食べるようにする
  • たんばく質や脂肪をとりすぎているようなら、これを控える
  • 楽しめるスポーツなどを始めてイライラを解消する
血液さらさらはこちら

「アレルギー性鼻炎」の血液の状態はどうなっているのか

(26歳男性の例)
スギ花粉の時期だけじゃなくて、ハウスダストのアレルギーもあって、もう年中、鼻がぐずぐずしてます。ひとり暮らしをていますが、自分の部屋の掃除はちゃんとやるようにしてます。
でも、勤務先とか、行くとこ、行くとこ、掃除してまわるわけにもいかないため困っています。食事は、どうしてもコンビニの弁当やカップめんが多いです。

アレルギーがあると白血球が増える

鼻炎のせいで、集中力も続かないことが悩みです。こんな状態の時の血液は、白血球の数が多くなっています。これは免疫のシステムが過剰に働いてしまう、アレルギーの人に起こりやすい現象です。

まず必要なのは、アレルギーの原因になる花粉やダニ、ハウスダストからできるだけ遠ぎかることです。もちろん、ご本人が言うように外出先では思うようにいかないこともありますが、マスクはつねに携帯して必要ならすぐにかけるようにする、そんな心がけも大事です。

また、腸内に棲息している善玉菌を増やして便通をよくすることも、アレルギー体質を改善するのに有効です。自炊がむずかしいのなら、お弁当にサラダやヨーグルトなどをプラスして、ビタミン類や食物繊維、乳酸菌などをしっかりとるようにすることも大切です。
アレルギーは腸で治すという考え方が最近の主流になっています。

アレルギーの人の血液

白血球の数が多い

免疫が過剰に働く、アレルギー反応が起こっていると生じやすい。細菌やウィルスに感染してもみられる。

改善のポイント

「貧血気味」の血液の状態はどうなっているのか

(44歳主婦の例)
35歳過ぎてから2人、子どもを生んで、現在、子育て真っ最中。もう、毎日くたくたです。子育ては体力を使うし、もともと貧血ぎみなのでしかたないかなあ、とは思うのですが。気になることもあるんです。

出産後、月経不順がひどくなっていて、ダラダラと2週間以上続いたり、出血量も前より増えてる感じがします。病院に行ったほうがいいかなあと思ってたところなんです。

貧血は赤血球をみれば一目瞭然

赤血球は、中心部が薄くくぼんでいたり、大きさにばらつきがあるのが目立ちます。これらは鉄欠乏性貧血になると起こってくる現象です。鉄不足の治療 | 健康マニア

貧血は赤血球のヘモグロビンの量が減少している状態です。画像でみると、赤血球の姿形に現れる変化が一目瞭然です。もともと貧血ぎみだったところへ妊娠・出産、さらに最近の月経血量の増加などもあって、体内にたくわえられていた鉄が、どんどん使われてしまった結果でしょう。

赤血球の材料になる鉄が枯渇してしまっていると考えられます。

レバーなど鉄分を多く含んだ食品を積極的に食べるようにすると同時に、一度、貧血の状態を調べてもらったほうがいいでしょう。月経の不順や出血量の増加については、婦人科で原因をはっきりさせれば、貧血の改善にもつながります。

貧血状態の血液は

標的赤血球

鉄欠乏性貧血になると、真ん中が薄くてくぼんだ状態の赤血球が生じる。アルコールの飲み過ぎで肝機能が低下した際にも現れやすい。

大小不同の赤血球

鉄欠乏性貧血になると、楕円形をした大小さまざまな赤血球がみられるようになる。

改善のポイント

  • 赤血球の材料になる鉄を多く含んだ食品を毎日とる
  • ビタミンCと鉄は、鉄の吸収を高めるので、鉄といっしょにとると効果的
  • 赤血球をつくるのに必要なビタミンB群を積極的に摂取する
  • 必要であれば医師の指示にしたがって鉄剤を服用する

貧血症状があるなら「ビタミンB12」 | ビタミン効果

「飲んべえ」の血液の状態はどうなっているのか

(55歳の例)
ふりかえってみると、30数年来、酒が欠けたことってないですねえ。仕事がら、つきあいが多いもんで……。ただ、最近、弱くなっちゃって、あまり量は飲めなくなってきました。
それでも女房は「飲みすぎだ」って怒ってますけど。でも「酒は百薬の長」っていいますでしょ? だから「オレの唯一の健康法なんだ」って言い返してますよ、私も。

肝臓のストレスが血液に現れる

酒が唯一の健康法」と豪語していますが、たしかに、ほどほどの量の飲酒なら、酒は百薬の長になりますが、「三十数年来、酒を抜いた日がない」というのは飲み過ぎです。

はたして百薬の長になり得ているのかどうか、おおいに疑問が残るところです。

血液をチェックしてみると、いたるところに針状の老廃物やクリスタルのように光るものがありました。いずれも、肝臓の働きがわるくなったときに生じやすい現象です。

肝臓は、長い間の飲酒習慣でストレスを受け、かなりくたびれています。ここでお酒とのつきあい方を改めないと、肝機能の低下が進んでいくことは間違いありません。

お酒が「百害あって一利なし」にならないようにするには、一度の飲酒量を減らし、飲まない日をつくることが早急に必要でしょう。

飲んべぇの血液を実際に見ると

いたるところに針状のもの
肝臓の働きが落ちているときに生じてくる。脂肪肝がある場合も出やすい。便秘や下痢でもみられる
明るい色のクリスタル
肝臓の機能が低下していると現れやすい。水分不足や便秘、下痢をしていても生じる
改善のポイント
  • アルコール、カフェイン、脂肪はできるだけさける
  • 肝臓の働きをよくするため、たんばく質やどタミン、ミネラルを積極的にとる
  • タウリン、グルタチオンの摂取を心がける

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「風邪をひいて治りにくい」ときの血液の状態はどうなっているのか

(50歳主婦の例)
最近、年中、風邪をひいてるような感じです。以前より、治り方も遅くなっているような気がします。「歳のせいかなあ」と、悲しくなってしまいます。大病の経験はありませんが、年中、こんな感じなので、夫にも「1度検査したほうがいいのかもしれない」と心配されています。

血液中にみえる免疫力の低下を示す痕跡

血液を見ると、赤血球上には、病原微生物のマイコプラズマがくっついているのが目につきました。それに、カビの存在も確認できます。

凝固血液には、スーツと伸びたブリッジ状の黒い線も現れています。これらは、体力や免疫力がかなり低下していて、なんらかの感染症にかかっている場合にしばしば起こる現象です。免疫力は年齢とともに低下していく傾向があります。疲労やストレスは、免疫力の低下に拍◎車をかけます。

休養や栄養を十分にとるように心がけましょう。ただし、免疫力が落ちてよく風邪をひき、しかも治りがわるい背後に、病気などがひそんでいる可能性がないとはいえません。
定期的な健康診断を受けているでしょうか? ぜひ一度、検診や人間ドックなどを受けて、きちんと調べてもらっておくようにしましょう。

免疫力が低下した人の血液

カビ
体力や免疫力がかなり落ちているときにみられる。抗生物質を長期間、服用しているときにも増えやすい
黒ブリッジ状のもの(凝固血)
ウイルスが体内で活発に活動しているときに出やすい
赤血球上にマイコプラズマ
労やストレスなどのために体力が低下している場合に現れやすい。肺炎などの感染症のうたがいがある
改善のポイント
  • 病原微生物を退治するために働く、白血球の材料になるたんばく質を十分にとる
  • 白血球を活性化させるためにタウリンを摂取するように心がける。タウリンは肝臓の機能も強化します。
  • 感染を予防するビタミンA、C、B2、B6、B12、亜鉛などをしっかり摂る
  • 疲労やストレスがある場合は、しっかり休養をとる

「仕事が忙しく大変」なとき血液の状態はどうなっているのか

(35歳の例)
業績不振で、人手を減らしていることもあって、めちゃくちゃに忙しい日々です。通常業務で忙しいのはまだいいのですが、上司の思いつきで、突発的に「あれやれ、これやれ」と指示されるのがイヤでイヤで。どう考えたって、会社の業績をますます悪化させるようなことばかり言い出すです。「こんな会社やめてやる」と思ってもやめて妻子を養う自信はないし…もうストレスがたまりまくりです。

時間が不規則になったり、ストレスで胃腸の働きが落ちたりして、栄養にかたよりが生じている可能性もあります。会社の健康診断では「とくに異常を指摘されたことはない」といいますが、血液の状態は、あまりよくありません。できるところから、生活改善を心がけたほうがよいでしょう。

強いストレスを受けている人の血液の状態

  • クリスタル
    血圧、コレステロール値が高い場合や、水分不足、疲労、ストレスなどで発生しやすい
  • 赤血球の連鎖、プラーク、ウニ状赤血球
    活性酸素の発生や、胃腸の働きの低下、たんばく質、脂肪、糖質などのとりすぎなどで現れるいずれも血液のドロドロ化を進めるもとに

改善のポイント

  • 血栓予防にこまめな水分補給を心がける
  • 精神的ストレスや疲労は活性酸素を増やすので、休養を
    心がける
  • 抗酸化作用のあるβカロテン、ビタミンC 、E などが不足しないよう、栄養バランスのとれた食事を規則正しくとる

「ケーキが食事替わり」のとき血液の状態はどうなっているのか

(20代 フリーターの例)
お菓子を食べてるときが、いちばん幸せ! そんな私だから、ケーキやアイスクリームでおなかがいっぱいになってしまったから食事をとらない、なんてことも多いです。

でも、それって毎日じやないですよ。食事もちゃんとしてます。ピザやハンバーガー、フライドチキンみたいな、ファストフード系が多いです。体重が増えてきてるわけでもないし、私の食べ方、許容範囲ですよね?

脂質・砂糖のとりすぎはドロドロ血液のもと

生活に大きなかたよりのある場合、血液には、いびつな形のプラーク(糖や脂肪のかたまり)が漂っているのが目につきます。

また、コレステロールや中性脂肪を運んでいるリポたんばく(カイロミクロン) が、雪が降っているような姿ではっきりとみえます。

それに、脂質がいくつもくっついてリボン状になったものがたくさんあり、しかも、血小板が集まってきて、かたまりだしたようすも確認できます。

いずれも、脂肪や糖分をとりすぎたときに現れやすい状態です。体重増加など、目にみえてわかるサインが現れないと、なかなか、自分の食生活のかたよりを自覚できない人が多いようです。

ご自身も「私の食べ方、許容範囲」と思い込んでいるようですが、この食生活をずっと続けていたら、動脈硬化が起きてくる可能性が十分にあります。

甘い物が好きな人の血液の状態

脂肪を摂り過ぎると現れやすい
血小板の凝集
脂肪や糖分の摂りすぎが原因でみられることがある
プラーク
大腸機能の低下や脂肪、糖分の摂りすぎで起きやすく動脈硬化やコレステロール値上昇とも関係する
カイロミクロン
脂肪の多い食事のあとは増えるがふつう食後10~12時間で消えてしまう。12時間たってもみられる場合は、高脂血症の疑いも。

「ダイエット中」のとき血液の状態はどうなっているのか

(20代 大学生の例)
3ヶ月前ショップでパンツを試着しようとしたらはけなくてかなりショックを受けました。そこでダイエットを開始。
食事は、朝はヨーグルトとバナナ、昼は野菜ジュースのみ、夜は納豆ごはんとサラダくらいしか食べていません。ほとんど毎日ジムに通い目標体重に向けてダイエット中です。

栄養不良はギザギザ赤血球を生みだす

身長167cmで、現在の体重は46kgと、モデルのようにスリムですが、肌にツヤがなく疲れた様子です。「下半身デブだった」といいますが、ダイエット前の体重も50kg台前半で、身長からすると「やせ型」範疇にありました。

このような状態の血液には、ウニのようなトゲのある赤血球がたくさんありました。これは、たんばく質や鉄分、ビタミンB群など、赤血球をつくる栄養が不足していたり、赤血球の膜が酸化すると起こりやすい現象です。

「バランスよく食べてるつもり」と口にしていますが、量の不足は明らかです。運動量も多すぎるようです。「まわりの人から「それ以上やせると、からだを壊す」と忠告されていたのですが、赤血球の変化をみて、無理なやり方を反省しています。
ダイエット中にいらいらするのは?

有棘(ウニ状)赤血球

栄養不良、消化・吸収不良、大腸機能の低下などがあると現れやすい血液です。活性酸素による細胞膜の酸化も変形の原因になります。健康な人でも赤血球のうち1~2% はみられます。

改善のポイント
  • 血球の材料になる、たんばく質や鉄分、ビタミンB群を十分にとる
  • 抗酸化作用のあるβ-カロチン、ビタミンC 、E などを十分にとる
  • 活性酸素の増加につながる疲労、激しい運動、精神的ストレスに注意。休養を心がける

「赤血球」血液成分のチェックはこちら。