「赤血球」血液成分のチェック

赤い色の血をつくる酸素の運び屋

血液が赤いのは赤血球があるからです。ひと目で「赤い」とわかるのですから、血液中にたくさんの赤血球が含まれていることは容易に想像できますね。

実際、血球のほとんどは赤血球であるといってもいいくらいです。肺で受け取った酸素を体内の細胞に供給し、細胞から二酸化炭素を回収してまわる役目を果たしているのが赤血球、正確いえば、赤血球の中にぎっしりつまったヘモグロビン(血色素)です。

運搬役のヘモグロビンの量が減ってしまうと、細胞が酸欠状態に陥ってしまいます。この状態が「貧血」です。正常な赤血球は、丸いクッションの真ん中をくぼませたような形をしていて、直径約7~8ミクロメートル(1ミクロメートルは1000分の1ミリメートル)、厚さはおよそ2ミクロメートルほどの小さなもの。ひとつつひとつの赤血球は、約120日、だいたい4ヶ月でその寿命を終えます。

酸素の運び屋は「ヘム鉄」

ヘモグロビンは、ヘムという鉄分を含んだ赤い色素と、グロビンというたんばく質とが結合したもの。鉄は酸素と結びつきやすい性質をもっているので、ヘモグロビンが酸素をいっぱいつけて全身のすみずみの細胞まで酸素を運んでいきます。

赤血球に関する検査

少なすぎれば貧血です。ただし、多すぎるのも、血液がドロドロになって血栓ができやすくなるため、よい状態ではありません。

 
基準値
  男性 女性
赤血球 400~550万/mm3 350~450万/mm3
ヘモグロビン 13~18g/dl 12~16g/dl
ヘマトクリット 40~50% 35~45%
     

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ダイエットの成功も血液にかかっている

「この頃、体重が増えている」「全然、やせない」とお悩みのあなた。あなたの血液、栄養過剰のドロドロ血液かもしれません。

太る!その仲介役は血液

太る理由は単純です。それは、からだには「あまったものはためておく」というしくみがあるからの他なりません。食べものから得た栄養のうち、すぐにエネルギーとして消費されるもの以外は中性脂肪に変わり、皮下の脂肪細胞や肝臓にたくわえられます。

食事ができない、激しい運動などでエネルギーが不足しそう、といった緊急時に備えているのです。でも、現代の生活では、こうした緊急事態より、食べすぎや運動不足などによるエネルギー過多のほうが問題。中性脂肪がどんどんたまれば、当然太ってしまうのです。

ここで着目したいのは「すぐにエネルギーとして消費されるもの以外のよぶんな栄養」という点。過剰な栄養分を脂肪細胞に運ぶのは血液です。

運ぶものが多ければ流れも滞りがち。血液はドロドロ、ネバネバしてきます。それを解消するために、よぶんな栄養分を脂肪組織が保管しておくわけです。

つまり、脂肪細胞を動員して「きれい」にしなければならないような血液の状態では、いつまでたっても肥満は解消されない、といえるのです。

断食の有効性

「ダイエットに有効」「血液をきれいにする」などといったうたい文句に誘われて、「断食しようかな」…なんて考えている人はいませんか?

確かに、食べなければ、血液によぶんな栄養が入り込むことはないし、たくわえを取りくずすしかないので、やせるでしょう。しかし、断食はおすすめできません。
というのも、食べなければ、ビタミンやミネラルといった体内でつくりおきできない栄養素が、絶対的に不足してしまうから。体重は減っても健康はそこなわれるという、こまった事態が起こる危険が大きいのです。

ドロドロ血液は肥満のもと

  1. 甘い物や脂っこいものををたくさん食べる
  2. 血液中の栄養分が過剰になりドロドロ度アップ
  3. 脂肪組織に余分な栄養を蓄えてしまう(皮下だけでなく内臓の周囲の脂肪組織も膨らんでいく)
  4. 肥満(脂肪組織が膨らんで肥満状態になる)