きれいな血液が健康体

「血漿」血液成分のチェック

必要な物質もゴミも運ぶ液体

血球以外の液体成分である血漿。そのおよそ9割は水分でタンパク質や脂質、ブドウ糖、ホルモン、血小板とともに働く血液凝固因子など、命に欠かせない必要物資を溶かし込み、体中に運ぶ役割をしています。
もちろん、血漿そのものは運ぶものを決めることができません。
なんだって運ぶのです。
食べ過ぎが続いたり、消化・吸収の働きが低下していると、糖や脂肪がかたまりになって血漿の中を浮遊します。こうした浮遊物はプラークと呼ばれます。プラークはなんの役にも立たないごみです。

たとえ必要な成分でも、増えすぎればいいことはありません。みな血漿中に漂う汚れになってしまいます。血液がきれい・汚れているという判断は、血渠が運ぶ荷物の種類や状態、量によるわけです。

なお、「血清」という言葉も、よく見聞きすると思います。試験管に入れた血液を放置しておくと、下のほうに血球などの固形成分がたまってかたまります。
このかたまりには血液凝固因子も含まれています。上澄みの液体が血清です。つまり、血祭から血液凝固因子が除かれたものが血清です。一般におこなわれる血液検査では、この血清が含む、いろいろな物質の有無、量を調べているのです。

「血小板」血液成分のチェック

緊急時に活躍、出血を止める

血小板は赤血球白血球よりもずっと小型の円盤状をした血球です。

平常時にはあまり出番のない血小板ですが、けがで血管が破れたときなど、緊急時には活躍します。
血小板には、粘着性と凝集能力があります。
そのために血管が傷ついて出血すると、損傷部分に血小板がくっつき、傷をふさいで出血を止めたり、血管の修復をする働きをします。

血小板のもつ粘着能力と凝集能力には、血管を詰まらせる原因になるかたまり(血栓)をつくってしまうという、こまった側面もあります。詰まらせるほどの大きなかたまりにはならなくても、血小板が凝集した状態は、血液の流れを滞らせてしまう原因になりかねません。

もちろん、「だから血小板は少ないほうがよい」ということではありません。少なすぎれば、出血しやすく、また止血しにくい状態になってしまうのですから。血栓や凝集をまねく状態をさける…。つまり、血液をきれいな状態に保てば、血小板も「こまった側面」をみせないですむのです。

血小板に関する検査

少なすぎても多すぎてもよくありません。

  基準値
血小板(PL) 15~40万個/mm3

「白血球」血液成分のチェック

外敵と闘う防衛の役割

私たちのからだの中には、呼吸や飲食などを通じて、いろいろなものが入り込んできます。無害なものならいいけれど、なかには細菌やウィルスなどの病原体もまぎれています。

こうした外敵から、からだを守る大事な役目を果たしているのが白血球です。白血球の働きがなければ、私たちの血液は異物だらけに。

血液をきれいにする大きな役割をもつ血球といえます。白血球といっても、形や性質によって種類はいろいろで、防衛のしかたも異なります。

まずは「食べて無害化する」方法。これは好中球や単球という白血球の担当です。「抗体をつくって対抗する」方法はリンパ球の担当です。

リンパ球にはT リンパ球(T細胞) とBリンパ球(B細胞) の2種類があります。抗体をつくる実行役はBリンパ球、「抗体をつくれ」とBリンパ球に命令するのはTリンパ球の役目です。

がん細胞をやっつけるナチュラルキラー細胞(NK細胞)も、リンパ球の仲間です。異物を直接、攻撃・退治する好中球は1.5日と短命なのに対し、免疫システムを担うリンパ球は比較的に長生きです。抗体をつくるB細胞の寿命は10~20日間程度、そして指令役のT細胞は、免疫反応を記憶するという重要な仕事があるため、10年間も血管内で生き続けます。

あらゆる手段で防衛する

白血球は形や性質によって、大きくは「顆粒球」「単球(マクロファージ)」「リンパ球」に分類されます。顆粒球は、さらに性質の違いから「好中球」「好酸球」「好塩基球」の3 つにわけられています。

体を守る貪食作用

体内に細菌などの異物が侵入してくると、まず好中球や単球(マクロファージ、貪食細胞ともいう)が集まってきて、異物を取り込んで消化し、無害化してしまいます。

抗体をつくって守る免疫

体内に侵入してきた異物(抗原)をTリンパ球(T細胞)がとらえ、Bリンパ球(B細胞)に異物に対抗する抗体をつくるように命令、指令を受けたBリンパ球は抗体を生産し、血液中に放出します。再度、同じ抗原が侵入してきた場合には、すぐに大量の抗体がつくられ、抗原を無力化します。

白血球に関する検査
  基準値
白血球数(WBC) 4000~8000個/mm3