血液の通り道である血管について

血液と切っても切れない関係にあるのが血液の通り道である血管です。
血管のネットワークなくして血液を体のすみずみに届けることはできないのですから。

血管を全部つなげば地球2周分の長さににもなる

血液を全身に滞りなく循環させるパイプラインの役目を果たすものそれが血管です。毛細血管まで入れたすべての血管をつないで一本にしたら、なんと地球を二周りするほどの長さになるといわれています。それだけ長い道のりを旅するには、ドロドロと汚れた血液より、サラサラと流れやすい、きれいな状態の血液のほうが、ずっとスムーズにいくのは当然ですね。

血管は、たんばく質や脂質などからつくられています。増えすぎれば汚れの原因になるコレステロールも、血管の壁をつくる大事な成分のひとつです。からだの部位によって、太さや厚さはさまざまですが、血液に接する内側から、内膜、中膜、外膜と並ぶ、三層構造が基本です。

動脈では、内膜をつくっているのは敷石状に並んだ内皮細胞。中膜は弾力性があって伸び縮みする筋肉組織からできています。
いちばん外側の外膜は、線維のまじった丈夫な組織で、そこには血管の収縮を調整する交感神経と、血管に栄養を送る栄養血管が入ってきています。

全身のネットワーク

心臓から送り出された新鮮な血液を運ぶ動脈。こ太い動脈から、からだのすみずみに走る毛細管へと枝分かれして心臓を起点とする一大ネットワークになっているのです。

「腎臓」血液成分のチェック

血液の汚れを濾過する臓器

尿と血液は非常に深い関係で切っても切れない関係にあります。というのも尿のもとは血液だからです。
尿には血液中の老廃物を取り除くという大事な役割があります。
おしっこが出るから血液はきれいでいられるというわけです。
その尿をつくる体の下水処理工場的菜役割が腎臓です。

腎臓は細い動脈が絡み合った糸球体と呼ばれる濾過数値が数多くあります。
血液はこの糸球体で濾過され、老廃物が尿のもと「原尿」になります。
もちろん尿として排泄される量は原尿よりずっと多くなります。というのも原尿が糸球体に続く尿細管を流れていく間に水分とそこに溶けている物質の一部が血液のほうに再び吸収されるからです。
実際の尿量は、原尿の100分の1程度、通常は1日に1.5リットルくらいです。

腎臓にはつねにたくさんの血液が入ってきます。その量は心臓が1回の拍動で全身に送り出す血液量の4分の1にあたります。それだけ、血液の影響を受けやすい臓器なのです。

尿量は減りすぎても増えすぎても血液を汚す

排泄する尿の量は、水分をとる量や体質によって違いがあります。しかし、「工場」の腎臓や、処理する血液を送り込む心臓などにlなんらかの障害が起こると、排泄される尿量が減ったり、増えたりすることがあります。尿の量が減ると、血液中の老廃物の排泄がしっかりできなくなって血液の汚れも増加します。逆に出過ぎは血液中の水分が減り、ドロドロに。いずれにせよ血液にとって好ましくない状態なので注意します。

「腸・肝臓」血液成分のチェック

血液に栄養分を与える

食事は血液をきれに保てるかどうかを左右する大きな要因であることは常識です。
食事と血液とを結びつけるのは消化器、なかでも食べたものから栄養を吸収する腸と、腸が吸収した栄養を処理して送り出す肝臓です。

食物に含まれる栄養は、胃や十二指腸で消化され、主に小腸から吸収されます。
栄養分に富んだ血液は門脈という太い静脈から肝臓に入ります。
肝臓に届いた栄養素は、ここで分解、合成され、利用しやすい形に変えられます。
そのあと、そのまま肝臓で貯蔵されたり、必要に応じて血液にのせられて肝臓から心臓に送り出し、全身n運ばれます。

肝臓の働きはとても複雑で多方面にわたります。
栄養分の分解、合成のほかに体内の毒素を解毒する仕事も担っています。
血液の循環量を調節するのも肝臓の役目です。
古くなった赤血球を壊す一方で赤血球をつくるのに欠かせない鉄を貯蔵しておくのも肝臓の役目です。
「何を食べるか?」も重要ですが、「きちんと消化・吸収されているか?」「必要なものに作りかえられているか」も血液の状態に大きく影響します。
その意味できれいな血液は腸や肝臓の働きと密接に関係しているのです。

  1. 食べる
  2. 消化され栄養分が吸収される
  3. 肝臓へ送られて分解・合成された栄養分が血液中に
  4. 栄養たっぷりの血液が心臓に届き、心臓から全身へ