血液の汚れが原因の病気・症状

腎機能の低下 機能不全になれば命にもかかわる

腎臓は、血液の汚れをとって排泄する「下水処理工場」の働きをしています。処理する相手が手強ければ、それだけ工場の故障も起こりやすくなります。

腎臓は汚れた血液の影響を受けやすい

血液の汚れが強くなると、濾過して捨てなければならない老廃物が増えたり、濾過装置を詰まらせる物質が出てきたりします。

腎臓に大きな負担がかかると同時に、その働きも低下しがちに。また、血圧が高い状態が続いていると、腎臓の細い血管に動脈硬化が起こってきます。これも腎機能を低下させる原因になります。

動脈硬化で細い血管が狭くなると、流れる血液の量が減り、濾過されて尿とともに排泄されるはずの老廃物が血液中に残ってしまうようになりますし、血液の循環がわるくなった腎臓は、循環をよくするために血圧を上げるホルモンを分泌し、さらに血圧を上げてしまうという悪循環も引き起こします。

このようにして、腎臓の機能低下がどんどん進んでいくと、老廃物を排出できなくなる腎不全になり、もっとひどくなると老廃物が体内にたまって全身の臓器や組織がおかされる、命にもかかわる尿毒症が起こってきます。

糖尿病性腎症が急増

糖尿病も腎機能の低下をまねく大きな要因になります。高血糖の状態が何年も続くと、腎臓の細い血管が傷んで腎機能がだんだん低下してきます。これを「糖尿病性腎症」といいます。

腎症になると、まず尿中にたんばくが排泄されるようになります。腎不全にまで進むと、人工透析をして血液中の老廃物を取り除く必要がでてきます。毎年1万人を超える人が糖尿病性腎症が原因で人工透析を始めており、しかも年々増加中。現在では人工透析を始める理由のトップになっています。

純炭粉末はAGEを排除し腎不全・脳卒中・心筋梗塞を予防する

肝機能の低下 高脂血症は肝臓の病気

腸から吸収された栄養分に富んだ血液の化学処理をおこなっている肝臓。肝臓の働きと血液の汚れぐあいは、密接に関係しています。

コレステロールや中性脂肪の多くは肝臓がつくっている

高脂血症といわれる、血中にコレステロールや中性脂肪などが過剰にまじった状態は、汚れた血液の代表例といってもよいでしょう。

じつはこれ、肝臓がつくった状態ということもできます。コレステロールや中性脂肪は、実際に食事でとる量より、あまったブドウ糖やアミノ酸から、肝臓がつくりだす量のほうが多いのです。
過剰な栄養分でいっぱいの血液が肝臓に運ばれれば、それだけ肝臓の仕事は増えます。よぶんな栄養を、せっせとコレステロールや中性脂肪に変えるため、血液中の脂質が増えることに。仕事量の増加で、肝臓自身にも負担がかかります。肝臓に中性脂肪が異常にたまってしまう脂肪肝は、肝機能を低下させます。

長い間、大量のアルコールを飲み続けている場合も、脂肪肝が起こってきます。汚れた血液で肝機能が低下すれば、血液の処理がうまくいかなくなり、ますます血液の汚れは進んでいく…そんな悪循環が起こりかねません。

シジミが効かない人は強肝草エキス「肝宝垂盆草」

痛風 原因は血中の過剰な「尿酸」

「風が吹くだけでも痛い」といわれるほど、激烈な痛みを起こすことで知られる痛風。「尿酸」という血液中の汚れが原因で、働きざかりの男性に多くみられます。

汚れ解消のために痛みが起こる!

足の親指などの関節に猛烈な痛みを起こす痛風は、血液中に尿酸という物質が過剰にたまる、高尿酸血症がベースにあって発症します。

細胞はつねに新しく生まれ変わっていますが、古い細胞が壊れるときに、プリン体という物質ができます。このプリン体が分解されてできるのが尿酸です。

つまり、尿酸は老廃物のひとつというわけです。尿酸は尿や便とともに排泄されるので、ふつう血液中の濃度は一定に保たれています。

でも、腎臓での尿酸排泄能力が低下したりすると、血液中のよぶんな尿酸が結晶となって関節にたまります。尿酸の結晶を異物とみなした白血球(マクロファージ)が、これを食べて処理しようとするのですが、結晶を食べきれずに破裂すると、マクロファージがもつ炎症を起こす物質が関節内にばらまかれて、痛みが生じるのです。

痛風になりやすい人は、高血圧や高脂血症、糖尿病や心臓病、脳梗塞などの合併症を起こす危険性も高いので、適切な治療が必要です。

総コレステロールや悪玉コレステロールを自然素材で下げる「コレステ生活」