腸の健康に欠かせない食物繊維は意識しないとなかなかしっかり摂ることができません。しかしそうはいっても不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があって働きも異なり、食物繊維の総量は1日25gで、さらにその配分が2対1とか、それらを多く含む食物は何と何で…。ちょっと疲れてしまいます。気持ちもいっばいで、私には無理! となってしまう方は多いと思います。

そこで難しいことは全部忘れて、とりあえず食物繊維摂取を増やすために「ゴハン」を食べてください。しかし普通の「ゴハン」ではありません。腸内環境を整える食物繊維ゴハンのすすめです。
作り方は

  1. お米」1号に粉寒天を小さじ2分の1の割合で追加します。
  2. 炊飯器にお米と粉寒天を入れ、軽くかき混ぜ、1合分の水加減で炊きます。

粉寒天をお米にまぜることで手軽に食物繊維を補えます。

腸のために毎日食べたい寒天

もうひとつのおすすめ腸内環境を整えるためのゴハンは、発芽大麦入りゴハンです。玄米との大きな違いは、食物繊維のバランスです。100gあたり、不溶性食物繊維3.6 g、水溶性食物繊維6.O gで、水溶性食物繊維が優位なので腸に負担をかけません。
また小腸の免疫力をアップさせるグルタミンも多く含み、腸寿的にはもっともおすすめです。米2合に発芽大麦120gを入れて炊くと、おいしい発芽大麦入りゴハンができます。

発芽大麦は、水溶性食物繊維を豊富に含んでいますので、粉寒天や発芽大麦で、2種類の食物繊維を上手に食べることができます。

ここで注意したいのは、玄米の使用です。マクロビオティックなどで玄米ごはんを推奨しているため、実践している方も多く増えています。しかし腸内環境を整えるための食生活の観点からいうと、腸の調子が万全でない方や、慢性的な便秘に悩む人には玄米は消化に時間がかかるので、おすすめできません。

特に便秘に玄米がいい、と思っている方も多いのですが、大量に摂取すると未消化になります。それが便秘の原因になっている本末転倒なケースもありますので、注意が必要です。腸のための食事は、主食で食物繊維を補えますので、あとは副菜で調整するだけで簡単に腸のためのメニューが出来上がります。

ちなみにゴハンは、何も手を加えたくないという人はイサゴールがおすすめです。イサゴールは不溶性食物繊維の水溶性食物繊維の割合がベストの2:1です。