ポッコリしたお腹やお尻のたるみ、O脚など、体のラインのくずれを気にしている人はたくさんいると思います。
ポッコリお腹を毎日見ていると、本当にガックリくるものです。大きく膨らんだお腹の中には、便秘で便が溜まっている、あるいは脂肪が溜まっていると思われがちですが、このポッコリしたお腹のもともとの原因は、弱ってしまった腸にあります。
ポコッと膨らんで見える部分は、小腸のうちの回腸といわれるところです。小腸では、食べたものが消化吸収されるのですが、腸が弱っている状態だと、まだ消化されていない食べものがこの部分に溜まりやすくなります。
どんなに体に良いものを食べたとしても、それが消化されないで残っていれば、腸内で腐敗が起こり、血液が汚れて血流も悪くなります。そうなると、脂肪を燃焼するときに必要になる酸素の供給が足りなくなるので、太りやすい体質になってしまいます。そして、体型のくずれにも影響するのです。
お腹がポッコリしている状態は、お腹の前でスイカを抱えているようなものです。重い物を抱えるには、脚を開いて立つほうが安定するし、体を少し後ろへ反らせたほうが楽です。ですから、ポッコリお腹でいるうちは、知らぬ間にこういった姿勢になっているということで、その結果、体のラインはくずれてしまいます。
がに股やO脚の人、猫背の人、お尻と太ももの境がわからないような人は、ポッコリお腹で腸が弱った状態が長く続いたことで、そうなってしまった可能性が考えられます。このような全身のバランスを改善していくためにも、腸が元気であることは重要になります。
健康な腸とは、やわらかいものです。緊張してかたくなってしまった腸は、優しくほぐしてあげることが大事です。夜眠る前に、簡単なマッサージなどを行って、腸の緊張やコリをほぐしましょう。