うつ病は気のもちようでどうにでもなる! と思ってこれまで様々な問題やトラブルをクリアーしてきてしまった人、やっぱり途中でダメだった人、本当はダメでも「なんとかして乗り切ってみせる! 」と思って今も必死にがんばっている人、さまざまいるかもしれませんが、気のもちようでどうにかなるものではありません。
予防や再発防止、慢性期になったら物の考え方を切り替えたりリラクゼーションをすることも大切ですが、急性期は別です。
病気なのですから薬を飲んで休養することが治療の基本です。これはうつに限らずにどんな病気も同じです。うつも病気なのですから、体を休めなければいけません。元気が出ずに何も手につかない状態になると、本人も、周囲の人も、家族、恋人、友人みんなが何かやらなければいけない! と焦りがちです。
このままではいけないと思ってしまうのが日本人の特徴的な性格と日本人特有の文化なのです。何もしないのは罪だと誤った解釈をしてしまいます。
もともと、うつ病になりやすい人はまじめで几帳面、コツコツと仕事をこなすタイプです。社会的には「いい人」の評価を得ていますし、それが当たり前だとも思っています。
ところが、その反面、がんこで柔軟性に欠けストレスを人一倍ためやすいタイプでもあるのです。
現代社会はストレスに満ちていて、生きにくい世の中になってしまいました。それに比例するかのようにうつ病になる人も増えているのです。究極には自殺までしてしまう人もいます。
いま一度、立ち止まってみてください。