緊急時に活躍、出血を止める
血小板は赤血球や白血球よりもずっと小型の円盤状をした血球です。
平常時にはあまり出番のない血小板ですが、けがで血管が破れたときなど、緊急時には活躍します。
血小板には、粘着性と凝集能力があります。
そのために血管が傷ついて出血すると、損傷部分に血小板がくっつき、傷をふさいで出血を止めたり、血管の修復をする働きをします。
血小板のもつ粘着能力と凝集能力には、血管を詰まらせる原因になるかたまり(血栓)をつくってしまうという、こまった側面もあります。詰まらせるほどの大きなかたまりにはならなくても、血小板が凝集した状態は、血液の流れを滞らせてしまう原因になりかねません。
もちろん、「だから血小板は少ないほうがよい」ということではありません。少なすぎれば、出血しやすく、また止血しにくい状態になってしまうのですから。血栓や凝集をまねく状態をさける…。つまり、血液をきれいな状態に保てば、血小板も「こまった側面」をみせないですむのです。
血小板に関する検査
少なすぎても多すぎてもよくありません。
| 基準値 | |
| 血小板(PL) | 15~40万個/mm3 |