「この頃、体重が増えている」「全然、やせない」とお悩みのあなた。あなたの血液、栄養過剰のドロドロ血液かもしれません。
太る!その仲介役は血液
太る理由は単純です。それは、からだには「あまったものはためておく」というしくみがあるからの他なりません。食べものから得た栄養のうち、すぐにエネルギーとして消費されるもの以外は中性脂肪に変わり、皮下の脂肪細胞や肝臓にたくわえられます。
食事ができない、激しい運動などでエネルギーが不足しそう、といった緊急時に備えているのです。でも、現代の生活では、こうした緊急事態より、食べすぎや運動不足などによるエネルギー過多のほうが問題。中性脂肪がどんどんたまれば、当然太ってしまうのです。
ここで着目したいのは「すぐにエネルギーとして消費されるもの以外のよぶんな栄養」という点。過剰な栄養分を脂肪細胞に運ぶのは血液です。
運ぶものが多ければ流れも滞りがち。血液はドロドロ、ネバネバしてきます。それを解消するために、よぶんな栄養分を脂肪組織が保管しておくわけです。
つまり、脂肪細胞を動員して「きれい」にしなければならないような血液の状態では、いつまでたっても肥満は解消されない、といえるのです。
断食の有効性
「ダイエットに有効」「血液をきれいにする」などといったうたい文句に誘われて、「断食しようかな」…なんて考えている人はいませんか?
確かに、食べなければ、血液によぶんな栄養が入り込むことはないし、たくわえを取りくずすしかないので、やせるでしょう。しかし、断食はおすすめできません。
というのも、食べなければ、ビタミンやミネラルといった体内でつくりおきできない栄養素が、絶対的に不足してしまうから。体重は減っても健康はそこなわれるという、こまった事態が起こる危険が大きいのです。
ドロドロ血液は肥満のもと
- 甘い物や脂っこいものををたくさん食べる
- 血液中の栄養分が過剰になりドロドロ度アップ
- 脂肪組織に余分な栄養を蓄えてしまう(皮下だけでなく内臓の周囲の脂肪組織も膨らんでいく)
- 肥満(脂肪組織が膨らんで肥満状態になる)