自分に合った療法を根気よく続ける
うつ病の治療は、休養して薬をのめば終わりというものではありません。ストレスがきっかけになっているので、さまざまな精神療法をおこない、本人自身に心の問題に気づいてもらいます。
- 医師と患者が双方で共に考える
- 精神療法というと特別な療法をイメージするかもしれませんが、基本は医師と十分に話し合うことです。
医師はすぐに役立つようなアドバイスをしたり、生き方を導いてくれるわけではありません。あくまで患者さんにあります。
生活のこと、考え方などを医師に話しておきます。
それによって患者さん自身が自分の心のあり方に気づき、自分に自信をもったり、今後の生活の仕方などを考えて考えていくのです。 - すぐに効く方法などはない気長に。
- 精神療法はさまざまあります。どの方法を用いるかは医師の流儀によりますが、いずれにしても一朝一夕に効果が現れるモノではありません。
各種の精神療法は受け身のものではなく、あくまで患者自身の気づきを助ける手段なのです。
主な精神療法
- 家族療法
- 患者本人だけでなく家族もともに受ける
- 認知療法
- うつ病の治療のためにつくられた療法
- 森田療法
- 古くからある日本独特の精神療法
- 音楽療法
- 音楽を聞いたり演奏したりしてリラックスし心を癒やす
- バイオフィードバック
- 機械を用いてリラックスする訓練
- 行動療法
- 行動主義心理学に基づく行動訓練
- カウンセリング
- カウンセラーと話し合ううちに自分で立ち直らせる
- 箱庭療法
- 砂や木、石などを使って箱庭をつくる。
- 内観療法
- 自分の心を静かに見つめることで問題点に気づかせる