肌の悩み 皮膚と血液には密接な関係が

くすみ、シミ、たるみ外側からのケアだけでは、気になる肌のトラブルは解消できません。根本から解消するには、肌に栄養を送る血液の状態をよくすることが必要です。

スムーズな「生まれ変わり」には、きれいな血液が必要

私たちの皮膚は、つねに新しくつくり変えられています。新しい皮膚細胞が表皮の奥で生まれ、押し上げられて、アカとなってはがれ落ちるまでには、約28日かかります。この28日周期の新陳代謝がスムーズなら、ツヤやハリ、うるおいのある肌を保てるわけです。

逆にいえば、新陳代謝の乱れは肌の状態を悪化させてしまいます。肌の調子を整えるカギも、やはり血液です。皮膚細胞が次々と新しいものこんな状態では毛細血管を流れにくくなるに生まれ変わるつまり、表皮の奥で生まれる若い細胞たちが元気に活動するために必要な酸素と栄養素は、血滴が運んでいるからです。皮膚細胞を養う血液の通り道は、細い細い毛細血管です。

よぶんなものがいっぱいの汚れた血液では、スムーズに流れることができません。新鮮な酸素や、ビタミンC、コラーゲンといった肌の健康に必要な栄養素が、うまく細胞に届かなくなってしまいます。つまり、肌の悩み解消には、血液の状態を改善することが欠かせないのです。

生まれて、はがれて、28日周期でくり返す

肌の調子がわるいと、化粧品を変えてみたり、薬を塗ってみたり「外側からなんとかしよう」と思いがちですが、それだけで悩みを解消するのはむずかしいでしょう。
血液の状態を整え、28日周期の新陳代謝を保つことこそ、肌の悩みを解消する秘訣といえます。

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頭痛、めまい 血圧が不安定だと起こりやすい

だれでも一度や二度は、頭痛やめまいを経験しているはず。いろいろな原因が考えられますが、血圧が不安定になると生じやすい症状でもあります。

血圧は高すぎても低すぎても原因に

頭痛やめまいの原因はいろいろです。睡眠不足やストレスで、めまいが起こることもありますし、風邪で頭痛がしたり、女性の場合、女性ホルモン(エストロゲン)の影響で、片頭痛に悩まされることもよくあります。

血圧が高くなると、頭痛や頭重感、めまいなどが現れることがあります。気をつけなければならないのは、めまいだけでなく、手足がマヒしたり、ろれつが回らなくなったりする症状もあるとき。この場合は脳梗塞や脳出血などの可能性があるので、すぐに受診が必要です。

逆に、血圧が低くなったときも、頭痛やめまいなどの症状が起こってきます。横に寝た状態から急に立ち上がり、立ちくらみやめまい、ひどい場合には失神などを起こしたことはありませんか? これは「起立性低血圧」といかしわれるもの。下肢の静脈の収縮力が弱いために、立ち上がったときに血液が心臓に戻りにくくなり、その結果、心臓から出ていく血液量が減少して、めまいなどが起こってしまうのです。

殴られるような痛みはすぐ病院へ

突然、金属バットで殴られたような激しい頭痛が起きたときは、くも膜下出血がうたがわれます。吐き気や嘔吐をともなうこともしばしばあり、意識がなくなって倒れたり、けいれんを起こしたりすることもあります。すぐに治療を受けないと、命に危険がおよんでしまいます。
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肩こり 血行悪化で「疲労物質」増加

がんこな肩こり。これも血行不良が原因です。よどんだ血液に「疲労物質」がたまるために、不快症状が発生します。つまり、これまた血液の汚れが原因といえるのです。

放っておけば不快症状はさらに増す

放っておけば不快症状はさらに増す長い時間、同じ姿勢でデスクワークなどをしていると、首や肩の筋肉が緊張してきます。そのまま筋肉を動かさずにいると、筋肉の中を走る血管も縮んで血液の流れがわるくなり、筋肉に十分な酸素が届けられなくなります。

そうなると、筋肉の活動に必要なブドウ糖が不完全燃焼を起こし、乳酸などの老廃物(疲労物質)がたまることに。これが疲労感のもとです。疲労物質は神経を刺激をするため、痛みも発生します。痛みが起こると、反射的に肩や首の筋肉がこわばり、さらに筋肉の緊張が高まるため、ますます疲労物質がたまりやすい状態になっていきます。

こうなる前に、首や肩の筋肉を動かしたり、温めたりして血行をよくしておきましょう。同時に、流れやすい、きれいな血液を保つことも重要です。プラークだらけの血液では、運動温め効果も半減してしまいます。
デスクワークの人は特に体を動かすことを意識します。