2017年 7月 の投稿一覧

消化酵素 消化を助けて内臓の負担を減らす

食べたものが、きちんと消化・吸収荒ないと、血液中にプラークが増してしまうことも。消化を助ける成分も、食べものから得ることができます。

消化・吸収のわるさで漂うプラークも減少

食べものに含まれる栄養素は、いったん分解され、吸収されなければ、いくら食べても、からだで使えるものにはなりません。消化しきれなかった糖質や脂肪がかたまりになって血液中に浮かべば「プラーク」に。

プラークの増えすぎは、血液を汚す原因のひとつです。食べたものを分解するために働くのが消化酵素です。消化酵素は私たちの体内でつくりだされていますが、食品にも含まれています。消化酵素を含んだ食品を意識して食べるようにすれば、食べものに含まれる栄養素が分解されやすくなり、胃や腸、肝臓、膵臓など、内臓にかかる負担も少なくてすみます。

強力な消化酵素パワーを発揮する食品の代表は、なんといっても大根です。でんぷん分解酵素のアミラーゼをはじめ、たんばく質分解酵素、脂肪分解酵素や、発がん物質や活性酸素を分解する酵素き、数百種類もの消化酵素を含み、それらが複合的に力を発揮しています。血液の汚れを取り除いてくれる野菜としても大いに利用しましょう。

大根やぬめりのある食品がおすすめ

消化酵素を多く食品は、大根だけではありません。里イモや山イモ・長イモ、ナメコ、オクラに特有のぬめりにも、ムチンという消化酵素があり、たんばく質の吸収を助けてくれます。

果物のなかではパパイヤがおすすめ。パパイン、キモパパインとよばれるたんばく質分解酵素が含まれています。その作用は強力で、消化酵素剤の原料にもなっているほど。パイナップルにも、ブロメリンというたんばく質分解酵素が含まれています。

下ごしらえ、つけあわせの際に利用する

焼き魚、焼き肉には大根おろしを添えて。毎日食べたい納豆も、大根おろしや、とろろ(山イモや長イモのすりおろし)といっしょなら、さらにパワアップします。パイナップルはデザートだけでなく、肉料理の下ごしらえに利用すれば、肉がやわらかくなり、消化もしやすくなります。つけ合わせに利用するのもよいでしょう。

胃カメラで異常がないのに胃痛や胃もたれに悩む日本人は多いがこれは消化酵素が不足しているから

β-グルカン キノコに多い注目の成分

キノコは、食物繊維が豊富で超低カロリー、肥満を解消するのにもってこいの食品。でも、そればかりではありません。血液をきれいにしてくれる効果も高いのです。

活性酸素の発生を抑え、からだのサビを防ぐ

最近、脚光を浴びている食品にキノコ類があります。ダイエットにいい、なんてことばかりではありません。アガリクス、メシマコブなど、免疫力を高め、がんの治療に役立つと期待されるものも続々と登場しています。

キノコ類に注目が集まる理由のひとつに、β-グルカンという成分があります。これはキノコ類にたくさん含まれている多糖類の一種。免疫機能をアップさせる効果があるとともに、からだのサビをまねく活性酸素の発生を抑える働きがあります。

活性酸素は、動脈硬化ができる要因のひとつ。細胞の遺伝子を傷つけ、がんを発生させるおそれもある危険な存在です。この活性酸素退治に働いてくれる成分のひとつがβーグルカンなのです。そればかりか、血糖値を下げたり、血圧を正常にする効果も期待されています。キノコ類は種類が多く、和食をはじめ、中華料理や洋食にもピッタリの食材です。毎日の食卓に登場させたいですね。

摂取量

1日のなかで、キノコを使った料理を1品、加えるようにすれば十分にとれます。

キノコ類は種類も豊富、プラスアルファの効能も期待大

いろいろなタイプのものをとるようにしましょう。いずれにも共通する、βーグルカンがとれると同時に、それぞれのキノコ特有の有効成分も摂取でき、より高い効能が期待できます。

シイタケには、コレステロールを体外に排出し、動脈硬化を予防する働きをもつ成分、エリタデニンが、マイタケには、血糖値の上昇を防ぐマイタケX - プラクションという成分が含まれている。

水洗いはさっと汁もが最適

βーグルカンは、水に溶ける性質をもっているので、キノコ類の水洗いはゴミをサッと落とす程度にとどめるのが大事。また、キノコの有効成分をムタなくとるには、たっぶりの野菜といっしょにキノコ鍋、キノコスープなど、成分が溶けだした汁も飲める汁ものが最適です。天ぶらにしても、焼いても炒めてもおいしく食べられます。
ハナビラタケ増強食は、βグルカンの量がアガリクスの3~5倍もある。

食物繊維 血液の汚れをとるお掃除屋さん

便秘の予防・解消に役立つ食物繊維。腸の機能アップで血液をきれいにする効果だけでなく、直接、血液の汚れをお掃除してくれる役割もあります。

直接的、間接的に血液をきれいにしてくれる

食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」があります。野菜や豆、穀類などに多い不溶性食物繊維には、水分を吸収してふくらむ性質があります。

便のカサを増して便通をよくしたり、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えたりと、おなかの調子を整えることで、間接的に血液をきれいにしてくれる効果があります。

一方、海藻などに多く含まれている水溶性食物繊維には、便をやわらかくして便通を整える効果がありますが、このほかに、コレステロールの吸収を抑えたり、コレステロールからつくられる胆汁酸の排出を促したり、過剰なナトリウムを体外に出し、血圧を安定させる効果もあります。胆汁酸がからだの外にどんどん出ていけば、新しい胆汁酸をつくるのにコレステロールが利用されます。

その結果、血液中のよぶんなコレステロールが減ることに。つまり、水溶性の食物繊維には血液の汚れを直接的にとる効能もあるわけです。

食物繊維の摂取量

1日あたり、20グラム以上はとるようにします。ただし、サプリメントなどで大量にとると、下痢をしたり、ミネラル分の吸収を妨げるおそれがあります。

豆、海藻、野菜なら根菜類。「伝統食」を活用しよう

食物繊維といえば野菜、というイメージが強いのでは? でも、生野菜のサラダばかりでは、あまり量がとれません。昔ながらの伝統的な食材は、イモ頬、ゴボウなど食物繊維たっぶりの根菜頬や豆類、水溶性食物繊維の多い海藻類を活用しましょう。

生野菜だけじやない、食物繊維の補給源
穀類
白米より胚芽米、玄米のほうが食物繊維が多い。
豆類
納豆や枝豆なら手軽に摂ることができる。
根菜類
ごぼうは食物線維のかたまり。
果物
水溶性食物繊維をとりやすい
いずれも多め
海藻類
味噌汁の具はもちろんサラダにもおすすめ
キノコ
プラスαの効果も高い
スープや汁ものなら、水溶性食物繊維も逃がさずとれる

割合の違いこそあれ、上記に示した食材の大半は2つのタイプの食物繊維を含んでいます。水溶性食物繊維は水に溶けだしてしまいがちですが、みそ汁、スープなど、汁ものの具にすれば、溶けだした食物繊維もとることができます。煮物の場合は、薄味にして煮汁まで食べるのもよいでしょう。