2017年 7月 の投稿一覧

βカロチン・ビタミンA 抗酸化プラス感染予防に

βカロチンはビタミンAの変身前の姿。変身前も、変身後も、血液をきれいに保つために働いてくれます。

どちらのタイプも十分にとりたい

ビタミンAには、2つのタイプがあります。ひとつは動物性食品に含まれるレチノール、もうひとつは緑黄色野菜に含まれるβ1カロチンです。

レチノールはビタミンAそのものですが、β-カロチンは、体内で必要に応じてビタミンA に変わり、残りはA に変換されないまま蓄積されます。

カロチンとビタミンAの違い

変換されないまま残っているβーカロチンには、ビタミンE、ビタミンC同様、からだのあちこちの細胞を酸化させて傷つけてしまう活性酸素をやっつけてくれる働きがあります。

ビタミンAにも、血液をきれいにしてくれる働きがあります。血液中にカビや細菌などが入り込むルートのひとつは鼻やのどなどの呼吸器や、生殖器などの粘膜。体内に侵入した病原体が引き起こす感染症は、血液を汚す原因のひとつです。

でも、たっぷりビタミンAをとっていれば、感染症にかかる危険が減ります。というのも、ビタミンA には粘膜を強化してくれる働きがあるから。危険な病原体に入り込むスキを与えないために、欠かせないビタミンなのです。

摂取量

動物性食品を食べ、緑黄色野菜を1 日100グラム程度食べていれば十分です。サプリメントでとる場合、βーカロチンなら問題ありませんが、大量のどタミンA は頭痛、吐き気などを起こすことがあります。

緑黄色野菜と動物性食品から

βーカロチンは緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンA ( レチノール)は、脂肪分の多い動物性食品からとることができます。

野菜は油とともにとるとぐんと吸収率アップ

βーカロチンは、そのままの状態では腸からの吸収があまりよくありません。でも、油脂に溶ける性質があるので、油といっしょにとるようにすると、吸収率がぐんと上がります。緑黄色野菜を食べるときはドレッシンクをかけたり、油を使った調理をすると、βー力ロチンを効率的にとることができます。

ビタミンAを多く含む食品

ビタミンC サビ防止、免疫力アップに効果的

ビタミンCは、ビタミンEの抗酸化力をアップするだけでなく、独自の働きもあります。3食ごとに、きちんととりたい栄養素です。

丈夫な血管をつくるのにも欠かせない働きが

ビタミンCには、ビタミンEをバックアップするだけでなく、独自の抗酸化作用でコレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。

細胞と細胞の接着剤として働くコラーゲンの生成にかかわる働きも見逃せません。コラーゲンといえば、お肌の美容に目が向きますが、血管にとっても大切な物質。

コラーゲン不足では血管はもろくなってしまうのです。貧血予防・改善に欠かせない鉄の吸収を高める効果もあります。
粉末コラーゲンの口コミ、使用感、効能・効果一覧

また、「風邪にはビタミンC」といわれるのは、免疫力アップ効果もあるからです。ビタミンCには、白血球の働きを強め、免疫物質・インターフェロンの生成を促進する効果があるほか、みずからも細菌やウィルスを攻撃します。だから、ビタミンCをたっぷりとることで、風邪の予防や早い回復が期待できるわけです。

水溶性のビタミンCは、からだにためておくことができません。3食ごとに、野菜、果物を十分にとり、コンスタントに補給していくようにしましょう。

ビタミンCの摂取量

1日あたり、100 mg以上とるようにしましょう。多めにとっても、よぶんは排泄されるので大きな害はありません。

果物、野菜はもちろん、イモ頼も利用して

どタミンC は野菜や果物にかぎらず、イモ類にも多く含まれています。野菜類の多くは、水洗いや加熱調理をすると、ビタミンC の含有量が減ってしまいますが、イモ類に関しては、でんぶんにくるまれる形でどタミンCが存在しているので、加熱してもあまり変化がありません。

切ったり、むいたりしたまま放置しない

野菜や果物から、効率よくビタミンCをとるには生で食べることがいちばん。ただし、切ったり、むいたあと放置しておくと、酸化が進んでどタミンC が壊れてしまうので、手早い調理、調理後すぐに食べることを心がけましょう。
ビタミンCがたくさん含まれる食品

ビタミンE 活性酸素によるサビつき防止に効果的

ビタミン類は、からだの中でつくりだすことができません。毎日の食事で、しっかりと補うことが必要です。

体内で起こる「サビつきの連鎖」を防いでくれる

ビタミンEは、ビタミン類のなかでも抜群の抗酸化作用をもっています。

活性酸素が脂質をサビつかせると、過酸化脂質ができます。いったん過酸化脂質ができると、それ自体、正常な脂質を酸化する作用をもちはじめるため、次々に脂質のサビつきが進んでいく傾向があります。
このサビつきの連鎖を防いでくれるのが、ビタミンEです。サビのもと、活性酸素を消したり、できてしまった過酸化脂質を分解してくれるのです。

からだのサビを防げれば、発がんの抑制、老化防止にもつながります。ビタミンEは油脂に溶ける性質があります。「ダイエットのため」と脂質を極端に制限していると、脂溶性のビタミンEが欠乏してしまうおそれがあります。やせたのはいいけれど、肌はカサカサ、なんだか老け込んじゃって…なんてことにもなりかません。
ビタミンEをはじめとするビタミン類は、体内ではつくることができません。不足しないように、しっかり「食べる」ことが大事です。

ビタミンEの摂取量

日あたり、8~10 mgは必要です。大量にとっても、気になる副作用は報告されていませんが、サプリメントで補う場合は、1日600m gを超えないようにしましょう。

「植物油から」にかたよらないように注意したい

ビタミンE は、種実に豊富なため、種実からとる植物油にも多く含まれています。とはいえ、植物油だけで十分な量をとろうとすると、脂質の過剰摂取につながりがち0 緑黄色野菜や魚など、さまざまな食品から摂るように心がけましょう。
理想的なビタミンEの摂取方法

必ずビタミンCも十分にとる

ビタミンEばかり多くとっても、十分な抗酸化作用は望めません。ビタミンEの抗酸化作用をバックアップするどタミンCも、十分にとるようにしましょう。食事からとっているぶんには、まず問題ありませんが、サプリメントを利用するときは、ビタミンEぱかりにならないように注意してください。

ビタミンEをしっかり食事で摂りたい