2017年 5月 の投稿一覧

痛風 原因は血中の過剰な「尿酸」

「風が吹くだけでも痛い」といわれるほど、激烈な痛みを起こすことで知られる痛風。「尿酸」という血液中の汚れが原因で、働きざかりの男性に多くみられます。

汚れ解消のために痛みが起こる!

足の親指などの関節に猛烈な痛みを起こす痛風は、血液中に尿酸という物質が過剰にたまる、高尿酸血症がベースにあって発症します。

細胞はつねに新しく生まれ変わっていますが、古い細胞が壊れるときに、プリン体という物質ができます。このプリン体が分解されてできるのが尿酸です。

つまり、尿酸は老廃物のひとつというわけです。尿酸は尿や便とともに排泄されるので、ふつう血液中の濃度は一定に保たれています。

でも、腎臓での尿酸排泄能力が低下したりすると、血液中のよぶんな尿酸が結晶となって関節にたまります。尿酸の結晶を異物とみなした白血球(マクロファージ)が、これを食べて処理しようとするのですが、結晶を食べきれずに破裂すると、マクロファージがもつ炎症を起こす物質が関節内にばらまかれて、痛みが生じるのです。

痛風になりやすい人は、高血圧や高脂血症、糖尿病や心臓病、脳梗塞などの合併症を起こす危険性も高いので、適切な治療が必要です。

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糖尿病 過剰な糖は汚れでしかない

血液中のブドウ糖(血糖)は、全身の細胞のエネルギー源。でも、増えすぎると血管を傷つけるもとに。血糖が増えすぎる病気、糖尿病には注意が必要です。

血管の傷みをまねく過剰なブドウ糖

全身の細胞がブドウ糖を利用するためには、膵臓から出るインスリンというホルモンの働きが必要です。インスリンの働きがわるくなると、ブドウ糖が利用されにくくなり、血液中に漂うことに。これが糖尿病の状態です。

血液中の過剰なブドウ糖は、血管壁にくっついて血管壁のたんばく質と化学反応を起こします。このとき発生する活性酸素が血管壁を傷つけます。
こうしてできた傷は、アテローム性動脈硬化症のきっかけのひとつになります。また、血糖を養分に、血液中に入り込んだカビや細菌が繁殖しやすい状態になります。

これを排除しようとして白血球が集まり、プラークをつくったり、酸化をさらに進める危険もあります。糖尿病は、腎臓、目などの細い血管だけでなく、心臓や脳の血管にもダメージを与えます。血液中の過剰な糖は、血管を傷めつける汚れでしかないということはあきらかです。

糖尿病 | 健康メモ

動脈瘤 血液の逆流がまねく静脈のコブ

足の静脈がぼこっとコブのように浮き出る静脈瘤。中年以降の子どもを産んだ経験のある女性に多くみられます。静脈の血液の流れにくさが、コブのもとになってしまいます。

長時間の立ち仕事は避ける

静脈には、逆流を防ぐために心臓の方向に開く弁があります。ただ、静脈の場合、動脈と追って血液の流れがゆるやかです。そのため血液がよどみやすく、血液がたまって静脈内の圧力が上昇したり、弁に障害が起きたり、静脈壁の内膜が傷ついて血栓ができたりすると、血液の逆流が生じ、静脈の一部がふくらんでコブをつくることがあります。これが静脈癌です。

静脈癌は足の静脈によく起こります。立った姿勢では、青いコブがボコッともりあがっているのが目立ちますが、足を持ち上げて寝ると、コブは消えます。

また、立ったままでいると、だるくて重苦しい痛みが出ますが、歩くと症状が少し改善されます。軽症なら、長時間の立ち姿勢をさけて足を持ち上げるようにし、マッサージなどで静脈の流れをよくします。症状が強く、皮膚にも変化がみられるようなら、静脈癌を取り除く手術が必要になります。