感染症 血液中には細菌やカビがうようよしている

病原体という困った存在もまた、血液の汚れのひとつ。血液中の白血球が汚れを解消するために働いていますが、病原体の勢力が強いと感染症が起こってくることに。

さまざまなルートでからだに入り込む

感染症は、外から体内に侵入してきた病原体が原因で起こる病気です。私たちのからだは、血液中の白血球などによって、体内に入ってきたカビや細菌などの病原体が増殖したり、毒をつくりだしたりするのを防御していますが、病原体の勢力のほうが強い場合は感染症が起こってしまいます。

そうなると、細菌やカビが血液中にウヨウヨ浮遊することに。病原体は、さまぎまなルートで侵入してきます。たとえば、風邪やインフルエンザ、などは病原体をもった人が咳や会話をしたときに病原体が飛び散って、それを空気といっしょに吸い込んで感染します(飛沫感染)。

病原体によっては水などの飲み物や食べ物にまじって口から入ってきたり(経口感染)、性行為などで患部にじかに触れることで侵入したり(接触感染)、皮膚の傷口などから入ってきたり、蚊やノミなどに刺されたりして感染することもあります(桂皮感染)。白血球の働きだけでは不十分なら、薬の助けを借りてでも退治しなければならない汚れです。

異物hが入ると酸化がすすみやすい

白血球は、病原体を攻撃するために、自ら活性酸素をつくりだして「武器」とします。活性酸素の強力な酸化作用で、病原体の力を弱めようとするのです。しかし、同時に正常な組織まで酸化が進む危険もアップすることに。感染症をくり返せば、血液や血管の状態を悪化させてしまいます。

感染を引き起こす病原体

タイプ 病原体 病気 感染ルート
原虫 リケッチア 発疹チフスなど シラミを媒介に経皮感染
  梅毒トレポネーマ 梅毒 性行為
細菌 赤痢菌 赤痢 経口感染
  結核菌 結核 飛沫感染
  百日咳菌 百日咳 飛沫感染
  チフス性サルモネラ菌 腸チフス 経口感染
  溶血連鎖球菌 咽頭炎、気管支炎、猩紅熱など 飛沫感染
  クラミジア クラミジア感染症 性行為など
  マイコプラズマ マイコプラズマ肺炎など 飛沫感染
ウィルス 肝炎ウィルス 肝炎、肝ガンなど 経口感染、性行為
  HIV エイズ 主に性行為
  HTLV-1 成人T細胞八つ病 母乳など
  インフルエンザウィルス インフルエンザ 飛沫感染
カビ カンジダ 膣炎など 性行為など
寄生虫 アニサキス アニサキス症(腹痛) 経口感染