ビタミン類は、からだの中でつくりだすことができません。毎日の食事で、しっかりと補うことが必要です。
体内で起こる「サビつきの連鎖」を防いでくれる
ビタミンEは、ビタミン類のなかでも抜群の抗酸化作用をもっています。
活性酸素が脂質をサビつかせると、過酸化脂質ができます。いったん過酸化脂質ができると、それ自体、正常な脂質を酸化する作用をもちはじめるため、次々に脂質のサビつきが進んでいく傾向があります。
このサビつきの連鎖を防いでくれるのが、ビタミンEです。サビのもと、活性酸素を消したり、できてしまった過酸化脂質を分解してくれるのです。
からだのサビを防げれば、発がんの抑制、老化防止にもつながります。ビタミンEは油脂に溶ける性質があります。「ダイエットのため」と脂質を極端に制限していると、脂溶性のビタミンEが欠乏してしまうおそれがあります。やせたのはいいけれど、肌はカサカサ、なんだか老け込んじゃって…なんてことにもなりかません。
ビタミンEをはじめとするビタミン類は、体内ではつくることができません。不足しないように、しっかり「食べる」ことが大事です。
ビタミンEの摂取量
日あたり、8~10 mgは必要です。大量にとっても、気になる副作用は報告されていませんが、サプリメントで補う場合は、1日600m gを超えないようにしましょう。
「植物油から」にかたよらないように注意したい
ビタミンE は、種実に豊富なため、種実からとる植物油にも多く含まれています。とはいえ、植物油だけで十分な量をとろうとすると、脂質の過剰摂取につながりがち0 緑黄色野菜や魚など、さまざまな食品から摂るように心がけましょう。
理想的なビタミンEの摂取方法
必ずビタミンCも十分にとる
ビタミンEばかり多くとっても、十分な抗酸化作用は望めません。ビタミンEの抗酸化作用をバックアップするどタミンCも、十分にとるようにしましょう。食事からとっているぶんには、まず問題ありませんが、サプリメントを利用するときは、ビタミンEぱかりにならないように注意してください。