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体温を上げるととミトコンドリアが元気になる

免疫学者の安保氏は、中年期以降は「解糖系からミトコンドリアヘとエネルギー製造の割合をシフトさせることが、ゆとりがありながら能力が発揮できる、自分らしい生き方の土台になる」と入っています。

  • ゆったり呼吸する
  • 植物を上手に食べる

。この2 つが「ミトコンドリアを存分に活かす生き方」のポイントでしょう。

驚くことに、細胞に同化したはずのミトコンドリアは、いまも独自のDNAを持ち、まるで生き物のように増殖を繰り返しています。細胞内の一器官でありながら、同時に独立した生命を持っている存在とも言えます。

生き物が元気に活動するためには一定の温度が必要であり( ヒトの場合、37度前後)、これはミトコンドリアにも当てはまります。

つまり、低体温の状態ではミトコンドリアの活動も停滞してしまい、十分な栄養を摂っても思うようにエネルギーに変換しきれません。ミトコンドリアが働かず、細胞内でエネルギーが滞った状態は、生命活動そのものが滞っている状態にほかなりません。

生物は活動することで食べ物を手に入れ、食べることでエネルギーを作り… … この繰り返しのなかで生きてきたのです。「体を温める」ことが大事なのもそれゆえであり、その延長上に、適度に運動することの意味も見えてくるでしょう。
「生きるということは、食べるということ」であり、そこには必ず動くこと(=原点はエサを捕ること) が伴います。

もちろん、進化した生物の場合、呼吸も加わりますから、ただ体をやみくもに動かせばいいというわけでもありません。それでは息が上がって、運動そのものが長続きしません。激しすぎて無酸素状態になるものや、息を止めて行なう運動も健康のためには注意したほうがいいでしょう。

食べること、呼吸すること、動くこと。このすべてが一体となって生きることが成り立っていることを理解しましょう。安保氏の言葉で表現すれば、こうした自然な生命活動を滞らせている原因が「低体温」であり、「低酸素」ということになります。まさにこの2つの要因は、ミトコンドリアの働きをダイレクトに低下させます。植物を上手に食べ、ゆったりとした呼吸を心がけると同時に、体をあまり酷使しすぎない(冷やさない・息が切れるはど激しすぎる運動はしない)。

運動をするなら呼吸法を上手に活用したボディーワーク(太極拳や吉武術など)にトライするといいでしょう。こうしたミトコンドリアが元気に働く状態を意識することは、じつはストレスをなくすケアそのものです。

体温を上げるのサイトで言っていることがミトコンドリアレベルにも効くとは思いつきませんでした。

菜食主義への強いこだわりは人体にあまりよくない

世の中は、つくろに足りないものをいちいちほかから持ってきて繕わなくても、もともと自然にあるものを活かしきることで、体はうまく働くようにできているわけですから。もちろん、手放しで「自然食」をすすめているわけではなく、「ストイックな玄米菜食」で体を壊した人もいますから、注意点はしっかり押さえておく必要があるでしょう。

「賢い食べ方」というのは確かに存在します。正確には、どんな食事法にも完壁なものはなく、栄養だけではなく本人のメンタルも深く関わってくるため、必ず「うまくいった人」と「うまくいかなかった人」が出てきます。そうである以上、いくつもの食事法を比較して「どれが正しいか? 」を論じるよりも、「うまくいった人に共通している点はどこか? 」「うまくいかなかった人はどんなパターンに陥りやすいか? 」を探っていくほうが大事。

ダイエットでも同じモノを食べても痩せる人と痩せない人がいるのと同じ理屈です

いくら玄米がいいと論じても、現に私たちの体は、肉や魚からもエネルギーを作り出せます。私たちは草食であるサルの体を母体にしていますが、進化の過程で肉食をおばえ、脳を肥大化させてきました。

牛や馬のように、草しか食べられないわけではありません。自分自身で「何を食べるか」を選ぶことができる主体性を持っているところに、ヒトという生き物の最大の特徴があるのです。

そう考えれば、1つの食べ方にとらわれずに、肉や魚も食べる柔軟さこそ、ヒトとして何よりも必要であることが見えてきます。この柔軟さを保ったうえで、「植物を食べること」「微生物と共生すること」の意味をとらえ直していくと、よりよい食べ方のヒントが次々と見つかるでしょう。

ゆったり深く呼吸することで、若返る

要するに、食事の見直しの第一歩が「植物との関わり方を見直す」ことにあるわ
けです。

そして、もう1つ、植物との関わりで忘れてならないのは「呼吸」をすること、つまり酸素補給の役割です。そもそも、私たちの祖先となった細胞は、ミトコンドリアにこの酸素の処理を引き受けてもらうことでここまで進化することができたわけですから、呼吸(酸素補給)なしにエネルギー代謝の話は成り立ちません。

ちなみに「酸素」は、植物が吐き出した排泄物です。そう、私たちは植物の体(糖や微量栄養素)のほか、その排泄物までもエネルギーに利用して生きています。

もちろん、植物は動物の吐き出した二酸化炭素を利用しているわけですから、形の上では「持ちつ持たれつ」なわけですが、大事なのは、呼吸をすることで生命は進化したという点です。

ミトコンドリア工場を稼働させるには、栄養補給のほか、しっかり呼吸して酸素を取り込むことが不可欠です。「解糖系」の工場にばかり頼っていると、せっかく取り入れた酸素が使用できず、活性酸素がどんどんとたまっていきます。

いや、糖をひっきりなしに取り入れて、ひっきりなしに消費するというせわしない生き方をしていたら、呼吸(酸素補給)の機能がどんどん退化していき、息が浅くなり、ますます解糖系への依存が高まってしまいます。

その挙げ句、過剰摂取した糖の処理ができなくなり、メタボや糖尿病になる。最後は健康寿命さえ縮めてしまう。残念ながら、生物としてあまり賢い生き方をしているとは言えない人が多いはずです。

がん・老化・生活習慣病… 恐ろしい「活性酸素」の害を防ぐには

ミトコンドリア工場で必要となる微量栄養素は、ビタミンB1、B6、B3、B12あるいは鉄や亜鉛、マグネシウムなどたくさんあります。また、工場のメンテナンスにも微量栄養素は欠かせません。ミトコンドリアは、猛毒である酸素をエネルギー源として扱っているため、膨大なエネルギーを生み出すのと引き換えに、工場そのものが酸化するリスクをこうむりやすい面があるのです。

それが、よく知られている「活性酸素(フリーラジカル)」の存在です。
ミトコンドリア工場の最終工程の電子伝達系は、電子を運搬しながらエネルギーを生み出していますが、酸素にこの電子が結合すると、ほかの物質を酸化させてしまう不安定な酸素、つまり活性酸素が生まれやすくなります。ビタミンやミネラル、そして植物の活性成分ファイトケミカルには、こうした活性酸素を除去する働きがあります。

とえば、抗酸化酵素として知られるSODスーパーオキシドディスムターゼ は、亜鉛や鋼などのミネラルから成り立っています。また、このSODを助けてくれるのが、ビタミンCやビタミンEです。こうした酸化を防ぐ働きは「抗酸化」と呼ばれていて、どれも植物(野菜、果物、穀類など) に多く含まれる成分が役立ちます。

まとめると、「植物を食べる」と、次の3役を見事にこなすことができます。

  1. エネルギー源(糖の補給となる。
  2. 糖をミトコンドリアで効率よくエネルギーに変える助けとなる。
  3. ミトコンドリアでのエネルギー製造の際に生じた廃棄物「活性酸素」を除去する。

生命力の高さは「コメ・イモ・野菜の順」

「動物は、植物を食べることで生きている」。食べ物がエネルギーに変わる代謝のプロセスを見ていくと、この意味がより明確になってきたことでしょう。植物を自然に近い状態で食べることで、植物の持つ「生命」をそっくりそのまま活かすことができるわけです。
この媒介となっているのが、「腸内細菌」であり、もとは「外部の細菌」だったとされる「ミトコンドリア」であるわけです。私たちが生きているということば、「動物→植物→微生物」というこの世界の生き物どうしのつながり= 生態系のなかで成り立っていることがわかるでしょう。

ここに「生命力を高める食事」の基本があることも見えてきますし、伝統的な日本の食事が「ごはん( コメ)、味噌汁(野菜+ 発酵食)」の組み合わせだったこともうなずけます。かなり賢い食べ方をしていたと感じられるでしょう。

ちなみに、「生命力が高い」ということは、新たな命を生み出す力が強いということでもあぃソます。植物において、その最たるものは「種子」でしょう。古今東西、ヒトは本能的にそれを感じ取って、コメや小麦、トウモロコシ、イモ類を主食としてきました。イモは、種イモという言葉があるように種子でもあります。

さらに、同じ穀類でも、小麦粉を使ったパンや麺類よりも、粒のまま食べる白米のごはんのほうが、「自然に近い」と言えるので、おすすめです。実際、「粉」のパンより「粒」のごはんのほうが消化に負担がかからず、血糖値の上昇も穏やかなことがわかっています。もちろん、白米よりも五分づき米や、玄米のほうが自然に近いという点で軍配は上がります。

ここでいう「自然に近い」とは、「その植物をエネルギーに寧える微量栄養素が総合的に含まれている」という意味だと考えてください。自然から遠ざかるということは、「糖をエネルギーに変える働き手(ビタミンなどの微量栄養素) が足りない」ということですから、ほかの食べ物で補わなくてはなりません。
メニューの品数も、食べる量も必然的に増えてしまうでしょう。そうなれば、腸から血液、血液から細胞、そしてミトコンドリアヘの栄養素の運搬の負担も増えるため、病気や体調不良に陥りやすくなるでしょう。