腸には便を排出するというとても重要な仕事がありますが、そのほか、消化吸収、免疫、ホルモンの分泌、解毒、血液の浄化などにも関わっています。
小腸には、食べたものを細かく分解して、その中から栄養素を吸収するという大切な役割があります。そこで吸収された栄養素は、血液と一緒に全身へ運ばれます。そして、ふつうは残ったカスが便として排出されるのですが、腸が弱ると、腸の壁に汚れが詰まったり、消化されていない食べたものがそのまま溜まったりして、腐敗することになります。
そうすると、栄養素が吸収されたときの腸の汚れも一緒に吸収されて血液に流れてしまうので、血液が汚れます。汚れた血液は流れが悪くなって、体のむくみや冷えを引き起こし、肌には吹きでものができやすくなるのです。
腸が元気にはたらかなくなる原因としては、乱れた食事や生活習慣、また、ストレスといった精神的なことも大きく影響しています。このような生活が続いているとすれば、排便が毎日あるという人の場合にも、腸が弱っている可能性はじゅうぶんにあります。
腸というのはとても敏感な臓器で、便を出すための刺激が強すぎると、余計な緊張を与えることになって、腸は疲弊してしまうのです。
腸の活動が元気になれば自然と便通が整います。血液がきれいになって流れもスムーズになるので、むくみや冷え、吹き出ものも改善されます。さらには、高血圧が改善されたという例もあるというので、いかに腸と血液が深く関係しているのかがわかります。
特に女性にとってはうれしいことがたくさんあるので、いつも腸を健康な状態にしておきたいものです。