過敏性腸症候群で治すためには食習慣も重要でモズクなど水溶性食物繊維の豊富な海藻が必須

ストレスがひとつのきっかけで起きる

便秘に悩むのは女性が多いのですが、最近は、「過敏性腸症候群」を発症する人が増えています。こちらはどちらかというと働き盛りの男性に多く発症しています。ばりばり仕事ができる人に多く、お昼を食べると必ずといっていいほど下痢をします。これまで何ともなく外食をしていた人が、トイレのために外食を控えて、社食やコンビニのおにぎりを食べるケースが増えています。

過敏性腸症候群とは、心因性の病気で、下痢や便秘などの便漕層や、腹痛あるいは腹部膨満感が慢性的に起こります。人によっては、おなかがゴロゴロと鳴る、残便感がある、ガスがよく出るといった症状を伴う場合や、胃のむかつき、吐きけ、食欲不振など消化器全体の症状として現れることもあります。

過敏性腸症候群の最大の特徴は、病院でさまざまな検査を受けても、腸自体には異常が見つからないこと。この病気は、満神的なストレスが引き金となって起こります。特に、まじめで几帳面、内向的な人がかかりやすいとされています。

こうした性格の人が、職場や家庭内のトラブル、受験や昇進などからくる精神的な圧迫、会議やプレゼンで発表するといった緊張感による強いストレスを感じると、それをきっかけにして自律神経のバランスが乱れることがあります。腸の働きは、自律神経によって左右されているため、便通に異常を来すようになるのです。

症状の改善には食物繊維の摂取とストレス解消

過敏性腹症候群は、便の状態によって「下痢型(何度も便意を催して、軟便や下痢をくり返すタイプ)」、「便秘型(思うような排便ができず、コロコロした硬い優しか出ないタイプ)」、「混合型(下痢も便秘もあるタイプ)」、「分類不能型」の4つに分けられます。

どのタイプにしても上手なストレスの発散法を見つけることが大切です。もし、どうしても仕事の内容が合わない場合は、転職も考慮しなければいけないかもしれません。

もう1つ、重要なポイントは食事です。すべてのタイプの過敏性腸症候群に共通するのは、消化の悪いもの、熱すぎるものや冷たいもの、脂肪の多いもの、アルコール、炭酸飲料、香辛料、酸味の強いものなど、腸を刺激する飲食物をさけることです。

下痢型や混合型の人は、どのような食品をとったときに下痢になるかを確認し、その食品をとらないことが、症状を改善させる近道になります。

また、特に便秘型の人は、排便を促すため、食物繊維をとることが有効です。しかし、水に溶けない不溶性食物繊維は大腸への刺激が強すぎるので、水に溶ける水溶性食物繊維を中心にとることを心がけてください。

水溶性食物繊維は、モズク、ワカメ、ヒジキ、寒天などの海藻類に多く含まれています。過敏性腹症候群の改善のためにも、毎日1回は海藻類の摂取を習慣化しましょう。

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便は毎日出ているのになんとなく調子がいまひとつ(肌あれ、ぽっこりお腹…)

朝食もちゃんと食べて、毎朝、トイレにも行っているのに、なんとなくおなかが張る。ゴハンを食べると、下腹がポッコリ出っばってしまう。肌が乾燥したり吹き出物ができたりと、調子がいまひとつ。ダイエット中なのに体重が減る様子はなし。むくみやすくて、夕方には脚がパンパンに。1つでもあてはまるのなら腸は、機能が衰えた停滞腸の可能性大です。

腸が正常に機能しないことを停滞腸という

健康な腸の場合、腸自身が蠕動運動しながら、食べ物を消化吸収し、その残りカスをゴミ(便)として体外に押し出す働きをリズミカルに行っています。これが、老化や病気などで腸の基本的な機能が衰えてくると、仕事を怠けるようになるのです。

腸しっかり働いていれば、排泄物も溜まらず、腸内も清潔に維持されます。でも停滞腸になると、外へ捨てられるべきゴミが、腸の中にぐずぐずと溜まるようになり、慢性的に腸内が不衛生になってしまうのです。不衛生になった停滞腸からは、有毒ガスをはじめ、多くの有害物質が生まれます。
できる限り早く体の外へ出したくても、停滞腸では蠕動運動が正常に行われずになかなか体外へ排出されません。溜まったガスは腸壁から吸収され血液を通って、各所の細胞へと移行し、最後、皮膚から出ていくのです。
これが肌荒れやむくみ、吹き出物になったりします。高いクリームや美容液では取り除けません。原因は、腸の衰退と自分のウンチ。腸をきちんと働かせ、腸内を清潔にすることでしか解決できないのです。

では、衰えた腸にどうやって活力を加え、腸内を清潔にさせればいいのか。それには腸が喜んで蠕動運動したくなるような物質を食べればいいのです。最近の若い女性は、1日2食のケースが多く、小さな生野菜サラダくらいで本人が思ってるほど野菜は食べていない。

これでは働きたくても腸はすることがなく怠けてしまうのも仕方ありません。だからきちんと1 3食、肉中心ではなく野菜中心の食事がいいでしょう。こうした食習慣を続けていると、次第に腸が元気を取り戻します。これは江戸時代にブームだった食養生の教えに通じるもので、この場合、腸を食べもので養生するのですから食養腸となります。

自分の腸を食べ物で元気にし、体の毒を便して排出する。食養腸することが、つやピカ肌とスリムを手に入れる唯一の方法というわけです。

イサゴールで溜まってしまった便を排出

体温を上げるととミトコンドリアが元気になる

免疫学者の安保氏は、中年期以降は「解糖系からミトコンドリアヘとエネルギー製造の割合をシフトさせることが、ゆとりがありながら能力が発揮できる、自分らしい生き方の土台になる」と入っています。

  • ゆったり呼吸する
  • 植物を上手に食べる

。この2 つが「ミトコンドリアを存分に活かす生き方」のポイントでしょう。

驚くことに、細胞に同化したはずのミトコンドリアは、いまも独自のDNAを持ち、まるで生き物のように増殖を繰り返しています。細胞内の一器官でありながら、同時に独立した生命を持っている存在とも言えます。

生き物が元気に活動するためには一定の温度が必要であり( ヒトの場合、37度前後)、これはミトコンドリアにも当てはまります。

つまり、低体温の状態ではミトコンドリアの活動も停滞してしまい、十分な栄養を摂っても思うようにエネルギーに変換しきれません。ミトコンドリアが働かず、細胞内でエネルギーが滞った状態は、生命活動そのものが滞っている状態にほかなりません。

生物は活動することで食べ物を手に入れ、食べることでエネルギーを作り… … この繰り返しのなかで生きてきたのです。「体を温める」ことが大事なのもそれゆえであり、その延長上に、適度に運動することの意味も見えてくるでしょう。
「生きるということは、食べるということ」であり、そこには必ず動くこと(=原点はエサを捕ること) が伴います。

もちろん、進化した生物の場合、呼吸も加わりますから、ただ体をやみくもに動かせばいいというわけでもありません。それでは息が上がって、運動そのものが長続きしません。激しすぎて無酸素状態になるものや、息を止めて行なう運動も健康のためには注意したほうがいいでしょう。

食べること、呼吸すること、動くこと。このすべてが一体となって生きることが成り立っていることを理解しましょう。安保氏の言葉で表現すれば、こうした自然な生命活動を滞らせている原因が「低体温」であり、「低酸素」ということになります。まさにこの2つの要因は、ミトコンドリアの働きをダイレクトに低下させます。植物を上手に食べ、ゆったりとした呼吸を心がけると同時に、体をあまり酷使しすぎない(冷やさない・息が切れるはど激しすぎる運動はしない)。

運動をするなら呼吸法を上手に活用したボディーワーク(太極拳や吉武術など)にトライするといいでしょう。こうしたミトコンドリアが元気に働く状態を意識することは、じつはストレスをなくすケアそのものです。

体温を上げるのサイトで言っていることがミトコンドリアレベルにも効くとは思いつきませんでした。

菜食主義への強いこだわりは人体にあまりよくない

世の中は、つくろに足りないものをいちいちほかから持ってきて繕わなくても、もともと自然にあるものを活かしきることで、体はうまく働くようにできているわけですから。もちろん、手放しで「自然食」をすすめているわけではなく、「ストイックな玄米菜食」で体を壊した人もいますから、注意点はしっかり押さえておく必要があるでしょう。

「賢い食べ方」というのは確かに存在します。正確には、どんな食事法にも完壁なものはなく、栄養だけではなく本人のメンタルも深く関わってくるため、必ず「うまくいった人」と「うまくいかなかった人」が出てきます。そうである以上、いくつもの食事法を比較して「どれが正しいか? 」を論じるよりも、「うまくいった人に共通している点はどこか? 」「うまくいかなかった人はどんなパターンに陥りやすいか? 」を探っていくほうが大事。

ダイエットでも同じモノを食べても痩せる人と痩せない人がいるのと同じ理屈です

いくら玄米がいいと論じても、現に私たちの体は、肉や魚からもエネルギーを作り出せます。私たちは草食であるサルの体を母体にしていますが、進化の過程で肉食をおばえ、脳を肥大化させてきました。

牛や馬のように、草しか食べられないわけではありません。自分自身で「何を食べるか」を選ぶことができる主体性を持っているところに、ヒトという生き物の最大の特徴があるのです。

そう考えれば、1つの食べ方にとらわれずに、肉や魚も食べる柔軟さこそ、ヒトとして何よりも必要であることが見えてきます。この柔軟さを保ったうえで、「植物を食べること」「微生物と共生すること」の意味をとらえ直していくと、よりよい食べ方のヒントが次々と見つかるでしょう。

ゆったり深く呼吸することで、若返る

要するに、食事の見直しの第一歩が「植物との関わり方を見直す」ことにあるわ
けです。

そして、もう1つ、植物との関わりで忘れてならないのは「呼吸」をすること、つまり酸素補給の役割です。そもそも、私たちの祖先となった細胞は、ミトコンドリアにこの酸素の処理を引き受けてもらうことでここまで進化することができたわけですから、呼吸(酸素補給)なしにエネルギー代謝の話は成り立ちません。

ちなみに「酸素」は、植物が吐き出した排泄物です。そう、私たちは植物の体(糖や微量栄養素)のほか、その排泄物までもエネルギーに利用して生きています。

もちろん、植物は動物の吐き出した二酸化炭素を利用しているわけですから、形の上では「持ちつ持たれつ」なわけですが、大事なのは、呼吸をすることで生命は進化したという点です。

ミトコンドリア工場を稼働させるには、栄養補給のほか、しっかり呼吸して酸素を取り込むことが不可欠です。「解糖系」の工場にばかり頼っていると、せっかく取り入れた酸素が使用できず、活性酸素がどんどんとたまっていきます。

いや、糖をひっきりなしに取り入れて、ひっきりなしに消費するというせわしない生き方をしていたら、呼吸(酸素補給)の機能がどんどん退化していき、息が浅くなり、ますます解糖系への依存が高まってしまいます。

その挙げ句、過剰摂取した糖の処理ができなくなり、メタボや糖尿病になる。最後は健康寿命さえ縮めてしまう。残念ながら、生物としてあまり賢い生き方をしているとは言えない人が多いはずです。

がん・老化・生活習慣病… 恐ろしい「活性酸素」の害を防ぐには

ミトコンドリア工場で必要となる微量栄養素は、ビタミンB1、B6、B3、B12あるいは鉄や亜鉛、マグネシウムなどたくさんあります。また、工場のメンテナンスにも微量栄養素は欠かせません。ミトコンドリアは、猛毒である酸素をエネルギー源として扱っているため、膨大なエネルギーを生み出すのと引き換えに、工場そのものが酸化するリスクをこうむりやすい面があるのです。

それが、よく知られている「活性酸素(フリーラジカル)」の存在です。
ミトコンドリア工場の最終工程の電子伝達系は、電子を運搬しながらエネルギーを生み出していますが、酸素にこの電子が結合すると、ほかの物質を酸化させてしまう不安定な酸素、つまり活性酸素が生まれやすくなります。ビタミンやミネラル、そして植物の活性成分ファイトケミカルには、こうした活性酸素を除去する働きがあります。

とえば、抗酸化酵素として知られるSODスーパーオキシドディスムターゼ は、亜鉛や鋼などのミネラルから成り立っています。また、このSODを助けてくれるのが、ビタミンCやビタミンEです。こうした酸化を防ぐ働きは「抗酸化」と呼ばれていて、どれも植物(野菜、果物、穀類など) に多く含まれる成分が役立ちます。

まとめると、「植物を食べる」と、次の3役を見事にこなすことができます。

  1. エネルギー源(糖の補給となる。
  2. 糖をミトコンドリアで効率よくエネルギーに変える助けとなる。
  3. ミトコンドリアでのエネルギー製造の際に生じた廃棄物「活性酸素」を除去する。

生命力の高さは「コメ・イモ・野菜の順」

「動物は、植物を食べることで生きている」。食べ物がエネルギーに変わる代謝のプロセスを見ていくと、この意味がより明確になってきたことでしょう。植物を自然に近い状態で食べることで、植物の持つ「生命」をそっくりそのまま活かすことができるわけです。
この媒介となっているのが、「腸内細菌」であり、もとは「外部の細菌」だったとされる「ミトコンドリア」であるわけです。私たちが生きているということば、「動物→植物→微生物」というこの世界の生き物どうしのつながり= 生態系のなかで成り立っていることがわかるでしょう。

ここに「生命力を高める食事」の基本があることも見えてきますし、伝統的な日本の食事が「ごはん( コメ)、味噌汁(野菜+ 発酵食)」の組み合わせだったこともうなずけます。かなり賢い食べ方をしていたと感じられるでしょう。

ちなみに、「生命力が高い」ということは、新たな命を生み出す力が強いということでもあぃソます。植物において、その最たるものは「種子」でしょう。古今東西、ヒトは本能的にそれを感じ取って、コメや小麦、トウモロコシ、イモ類を主食としてきました。イモは、種イモという言葉があるように種子でもあります。

さらに、同じ穀類でも、小麦粉を使ったパンや麺類よりも、粒のまま食べる白米のごはんのほうが、「自然に近い」と言えるので、おすすめです。実際、「粉」のパンより「粒」のごはんのほうが消化に負担がかからず、血糖値の上昇も穏やかなことがわかっています。もちろん、白米よりも五分づき米や、玄米のほうが自然に近いという点で軍配は上がります。

ここでいう「自然に近い」とは、「その植物をエネルギーに寧える微量栄養素が総合的に含まれている」という意味だと考えてください。自然から遠ざかるということは、「糖をエネルギーに変える働き手(ビタミンなどの微量栄養素) が足りない」ということですから、ほかの食べ物で補わなくてはなりません。
メニューの品数も、食べる量も必然的に増えてしまうでしょう。そうなれば、腸から血液、血液から細胞、そしてミトコンドリアヘの栄養素の運搬の負担も増えるため、病気や体調不良に陥りやすくなるでしょう。

ビタミン、ミネラルが足りない

ミトコンドリアの工場は膨大なエネルギーを生み出せますが、その工程は非常に複雑です。うまく稼働させていくためには注意点もありますし、工場のメンテナンスもしていかなくてはなりません。つまり、ただ何でもいいから食べて、呼吸していればミトコンドリア工場をフル稼働させられるわけではないということ。

では、何がポイントなのか?ミトコンドリアの主なエネルギー源、炭水化物や脂質をエネルギーに変えるには、植物に含まれる「ビタミン」「ミネラル」「ファイトケミカル」などの「微量栄養素」が欠かせないのです。
日本人の主食、コメの場合は、コメの主成分は糖質(炭水化物) で、この糖質は、腸でブドウ糖に分解されて取り込まれます。その取り込んだブドウ糖をミトコンドリアでエネルギーに変えるには、工場のスタツフとしてビタミンB1が必要です。
ビタミンB1についてはこちら

ところが、コメは精製して白米にするとビタミンBlが取り除かれてしまいますから、ミトコンドリア工場は稼働しません。だから白米だけをガツガツ食べていたら、「解糖系」しか利用できないのです。スイーツも同様です。
砂糖も小麦粉も精製されていて、お菓子やケーキにはビタミンB1はほとんど含まれていません。甘いものを食べるとすぐに元気になれるのは、糖を分解するだけでエネルギーが作れる「解糖系」が利用されるからです。ただ、少量のエネルギーしか生み出せないため、すぐにお腹が減ってしまうのです。

要するに、小さな工場「解糖系」だけでエネルギーを生み出そうとするかぎり、餓鬼のようにガツガツと食べ続けなくてはならないのです。でもこれでは体に負担がかかりますし、結果的に心に余裕も生まれません。

よく知られているのは、「血糖値」との関係でしょう。精製した糖は小腸から一気に吸収されるため、血糖値が一気に上がり、これが日常的に繰り返されると血管に負担がかかってボロボロになっていきます。血中の糖を細胞に届けるには、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンが必要であり、高血糖状態が慢性的に続けば、インスリンの分泌も過剰になり、やがて、すい臓にも負担がかかってきます。

こう見ていくと、糖尿病と呼ばれる病気や、その延長上にあるメタポリックシンドロームは、「解楯系の使いすぎ」に問題があると見えてきます。逆に言えば、ミトコンドリアさえしっかり働いていれば、血液中の糖も十分に活用することができるということです。そうなれば結果的に代謝が上がるため、肥満やメタボの問題が改善されやすくなるわけです。代謝が盛んな若いころは、すばやくエネルギーが生み出せる「解塘系」にある程度はたよっても問題ありませんが、年を取って代謝が落ちてきたら、エネルギー効率のいいミトコンドリアの工場を稼働させたはうが、体に負担はかかりません。それが健康長寿のカギと言えるのです。

疲れ知らずのタフな体

ミトコンドリアの工場の規模が大きいのは、酸素処理の工程が複雑であることに加え、利用している原料の違いなども大きく関係しています。糖のほか、タンパク質や脂質など、細胞に取り込んだ栄養素をすべてエネルギーに変えられる高度な処理機能を持つからです。

まず、ミトコンドリアに取り込まれた栄養素は「TCA回路」という渦のなかをグルグルと回り、様々な種類の有機酸に変化する過程で、水素を含んだ「NADH」という物質が取り出されます。このNADHが次の「電子伝達系」に運ばれると、電子が取り出され、5つほどある関所(複合体Ⅰ~Ⅴ)に次々と伝達されていきます。

食べ物に含まれていた水素は、この電子が伝達される過程でようやく放出され、細胞の内部に蓄積されます。別経路で運ばれてきた「酸素」が水素と結びついて水に変化するのは、この電子伝達系の最後の局面です。こうして懸案だった酸素処理がすんだあと、たまった水素を利用することでエネルギーが生み出されます。

ミトコンドリアではこうした複雑なプロセスを経て、解糖系で生み出されるエネルギーの、じつに18倍ものエネルギーが生産されます。エネルギーは、ATP(アデノシン三リン酸) という電池に蓄えられ、必要に応じて消費されていきますが、解糖系は3個の電池(3分子)しかエネルギーが生み出せないのに対し、ミトコンドリアが生み出す電池はじつに36個(36分子)しかもミトコンドリア工場は、1つの細胞のなかにかなりの数が存在しています。
平均300個、場所によっては数千にも及びます。要するに、ミトコンドリア七合体することで細胞そのもの、生命そのものが飛躍的に進化したわけです。私たちの体を構成する細胞内では、解糖系という「小さなエネルギーを生み出す工場」と、ミトコンドリアという「大きなエネルギーを生み出す工場」の、規模の異なる2つの工場が動き続けていますが、莫大な活力が生み出せるのは、ミトコンドリアのほうです。

そう、このミトコンドリア工場をしっかり賢く活用すれば、飛躍的にエネルギー代謝がアップするのです。そうなれば、たくさん食べなくても長時間動けるスタミナがつき、疲れない体に変わり、よりエネルギッシュに生きていけます。

すると、心にも余裕が生まれ、集中力だって、思考力だって増すでしょう。逆に、ミトコンドリアがうまく使えないと、せっかく摂取した栄養素がうまく活用できないため、疲れやすく、すぐにスタミナがなくなり、糖尿病をはじめとする生活習慣病やメタポリックシンドロームなどになるリスクが高まります。こうしたすばらしいミトコンドリア大工場を、十分に使いこなせているでしょうか?
じっはそれを叶える秘訣も、「植物の食べ方」にあるのです。

代謝のいい人、悪い人

こうして人とミトコンドリアとの共生が始まったのですが、どうしても欠かせない酸素の処理は決して容易なことではありません。酸素の生き物を酸化させて、死にいたらしめてしまう超猛毒を安全なエネルギーに代えるためには、かなり高度で複雑な技術が要求されます。いったいどう処理しているのでしょう?

ポイントは、水素と結びつくことで水に変化する酸素の性質です。酸素を水素と結合させて、水に変化させてしまえば、もはや酸化の害の心配はありません。つまり、ミトコンドリアは、細胞に運ばれてきた食べ物の栄養素を細かく分解していって「水素」を取り出し、酸素と結合させて無毒化させていたのです。食べ物の栄養素から「水素」を取り出すことにピンとこないかもしれませんが、この世の生き物は基本的に「水素・酸素・炭素・窒素」の4つの元素を材料にして体を作っています。

つまり、この世のどんな食べ物にも必ず「水素」は含まれているのです。たとえば、炭水化物は小腸でブドウ糖に分解されますが、ブドウ糖は、炭素・酸素・水素からできています。ちゃんと水素が含まれていますが、小腸などの消化管で分解できるのは分子レベルまでであり、これをさらに細かい元素レベルにまで分解することはできません。

そこから水素を取り出すのは、非常に困難です。そのため、ミトコンドリアを取り込む以前の原始細胞は、この難しい仕事には一切タッチせず、もっとシンプルに、摂取した有機物(ブドウ糖)を分解することで活動エネルギーに変えていました。この糖からエネルギーを生み出す行程は「解糖系」と呼ばれ、いまでも私たちの細胞のひひとつひとつに備わっています。解糖系工場で作られるエネルギーは、糖が分割される際に出るもので、それほどの量はありません。せいぜい細胞分裂できるくらいの量です。すぐにエネルギーが生み出せますから、瞬発力が必要な場面ではこのエネルギーが有効ですが、長期的に使い続けると体の各部に負担がかかり、故障(病気になるということ)が生じやすくなります。進化して大型化した生物が、ダイナミックな活動を維持するだけの大きなエネルギーを得るには、「ミトコンドリア工場」をフル稼働させる必要があるのです。
では、ミトコンドリア工場は、どうやってエネルギーを作っているのでしょうか?

ミトコンドリアの話

偉大なミトコンドリア

腸の浄化というこのサイトからは少し話しがそれてしまいますが、私たちの体に常在している無数の微生物(菌、ウィルス)には、病気を引き起こす原因になるもののほか、腸内の善玉菌(ビフィズス菌)のように、体の調子を整え、健康を維持するのに欠かせない存在も多くいます。

いや、病気を引き起こす悪玉菌やウィルスにしても、暴れる理由があるから暴れているだけで、その原因は、宿主である私たちが作っています。要は、悪玉菌たちは、生き方のバランスが崩れていることを病気になることで教えてくれている。そう考えれば、悪いものが存在することの意味も見えてくるでしょう。

私たちは「目に見えない存在」に助けられて生きているわけです。でもそうは言っても、病気や体調不良ばかりでは体が持たないのも事実。やはり本来は、そのつらい状態の対極にある「心地よさ」や「快適さ」を感じていくことが必要でしょう。それには、細胞が元気でなくてはなりません。細胞が元気だということは、栄養補給と酸素補給、つまり「代謝」がうまくいっている状態だということ。その「代謝」のカギを掘るのが、「ミトコンドリア」です。

ミトコンドリアとは、細胞内に存在している「エネルギー製造工場″」だとたとえるとわかりやすいかもしれません。この工場が働いてくれているから、私たちはいま、こうして生きている、元気に活動することができるのです。「食べること」と「呼吸すること」。「生きるための土台」であるこの2つの働きは、じつは「ミトコンドリアの働きそのもの」でもあるのです。

猛毒「酸素」をエネルギーに変換

酸素を取り入れて、エネルギーに変えるこれが「呼吸」です。いまでは多くの生物が呼吸をしますが、酸素は、その分子構造が非常に不安定であり、周囲のほかの物質から電子を奪って「酸化」させてしまう働きがあります。

「酸化」とは、生物にとって「老化」や「死」を意味します。そう、酸素は、呼吸をおぼえる前の原始生物にとって、恐ろしく有害な物質なのです。実際、原始の地球は、大気中の酸素濃度が圧倒的に低かったこともあり、誕生した菌たちのほとんどは、嫌気性菌(酸素を嫌う菌 だったと言われています。

そんな酸素が、なぜ多くの生物にとって、なくてはならないものになったのか?きっかけは、まだ原始の細胞が分裂を繰り返していただけの20億年ほど前のこと。太陽の光からエネルギーを生み出す「光合成菌」が繁殖することで、地球の大気中に、彼らの排泄物である「酸素」が徐々に充満していき、その結果、多くの嫌気性菌は、生存の危機に瀕しました。そこに登場したのが、酸素をエネルギーとして好む「好気性菌」です。この好気性菌が繁殖する場所は酸素が少なくなるため、酸化に苦しむ嫌気性細菌たちが集まるようになり、やがて、その好気性菌と同化するものまで現れました。

それはつまり、「好気性菌に栄養を分け与える代わりに、酸素処理を委託するという取引きが成立した」ということでしょう。ただ、取引きと言っても、成立しなくて困るのは、宿主である菌たちのほうです。酸素処理ができなければ生きていけませんから、自分たちがせっせと取り込んだ栄養素をたっぷり渡して厚遇したはずです。

なぜこう言えるかというと、細胞内に棲みついた好気性菌たちは、いつしか生物としての独立性を失い、嫌気性細菌の1つの器官と化してしまったからです。同化するくらいですから、よっぽど居心地が良かったということでしょう。この同化した器官こそ、現在、私たちヒトの細胞内にあるエネルギー製造工場、ミトコンドリアだと考えられています。ミトコンドリアは、もとは外にいた「生き物」だったのです。

腸の冷えが便秘を引き起こす

便秘も下痢も腸が冷えていることが一因

体の冷えで悩んでいる人は多いと思いますが、それと同時に、便秘で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

それは間違いではなく、便秘の原因のひとつには、体の冷えがあるのです。

冷え症といえば、特に女性の多くが日頃から悩んでいる不快な症状で、便秘に悩んでいる人もどちらかといえば男性よりも女性に多いことから、便秘と冷えに関連があることはわかると思います。

血流が悪くて、寒い冬だけでなく夏にも足の先が冷えているという人は、実は足の先だけではなく、ふくらはぎや太もも、そして腸まで冷えている可能性が高いのです。

腸が冷えていれば、腸の活動も弱くなり、蠕動運動(ぜんどううんどう)を起こして便を排出するという機能が鈍くなる、つまり便秘になってしまいます。

腸の機能が衰えて、栄養や水分を吸収することがうまくできなくなってしまうと、便秘だけでなく下痢を起こすこともあります。便秘と下痢を繰り返しているという人は、腸が冷えきっていることが考えられます。

血流を良くして骨盤内の冷えをとる

腸の冷えは足の冷えからきているので、便秘を改善すること、また、便秘と冷えの両方の体質を改善していくことにつながります。

冷えを改善するには、血液の循環を良くし、血流をアップさせるのがいちばんです。

直腸の手前に、便が詰まりやすいS状結腸があるのですが、そこを刺激して血流を上げていきましょう。腰骨を挟むようにして指先が下になるように左手を腰に置き、親指に力を入れて下の方へ押します。

これは、トイレで座りながらもできます。先のようにS状結腸を刺激し、それにプラス、座りながら左足を5センチくらい上げて、そのまま10秒キープします。これを数回繰り返すと腸が刺激されて、便の排出が楽になります。

お尻や足の筋肉は体の中でも大きな筋肉なので、ここを動かすことで血液がたくさん流れるようになります。そして、繰り返し行うことで、足の先から太もも、骨盤内の血液の循環が良くなって、足や腸の冷えが改善され、腸が元気に運動するのが期待できます。