食物繊維と乳酸菌が腸のはたらきを良くする

腸の不調が全身の不調を招いている

食事をして私たちが食べたものは、食道を通って胃に入り消化されたあと、小腸で栄養分が吸収され、大腸で不要な老廃物や毒素が便となってつくられ体外へ排出されています。

このように、腸は、私たちが健康に生きていくためにとても重要な器官です。腸の中に便という老廃物が溜まったままで、何日間も便が出ない状態が便秘です。そして、そんな状態が長く続けば続くほど腸内が腐敗し、毒素が吸収されてしまっているので、肌あれ、頭痛や肩こりなど、体のいろいろな部分に症状が出るようになります。代謝が落ちるので、太りやすくもなります。

また、肉体だけでなく精神的にイライラすることが増えたりもしてさまざまな支障をきたすので、たかが便秘くらいと放っておくのは、とても危険なことなのです。

しかし、便秘は、毎日の食生活を見直したり、運動をおこなったりすることで、ほとんどは改善させることができます。健康な体を保つために、意識して腸に必要な栄養成分を取り入れたり、体を動かしたりしましょう。

食物繊維と乳酸菌は便秘改善に効果的な栄養素

腸のはたらきを促進させるために欠かせないものといえば、まず食物繊維があげられます。体内では食物繊維を消化できないため、腸内の汚れをからめ取りながら、繊維質は体外に排出されます。

ペクチンやアルギン酸などの水溶性食物繊維は、りんごや柑橘類といった果物、わかめ・こんぶなどの海藻類に多く含まれていて、水分を多く含むため、便をやわらかくしたり、また、出しやすくしてくれます。

一方のセルロースなどの不溶性食物繊維は、ごぼうなどの根菜やかぼちゃ、いも類にも多く含まれていて、こちらは便の量を増やし、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促します。

このように食物繊維には、水溶性と不溶性のふたつの種類がありますが、両方をバランス良く摂取するのがいいといわれています。

そして、もうひとつの大切な成分が乳酸菌です。腸内には、免疫力を上げて病気などから体を守る善玉菌や、腸内を腐敗させ便秘や下痢を引き起こす悪玉菌などが存在しています。乳酸菌は善玉菌の代表で、ヨーグルト、漬け物やキムチ、納豆などの発酵食品に多く含まれているので、こういった食品を積極的に摂るようにしましょう。

また、便通をスムーズにするためには、水分を摂ることも重要です。健康な人の場合には、1日に2リットルくらいの水分を摂取します。

普段から便秘がちで便秘薬を常用しているけれど、できれば便秘薬はのみたくないという人は、こちらで紹介されているフジッコの善玉菌のチカラ カスピ海ヨーグルトの乳酸菌カプセルのような食品を摂取することで、腸がまた蠕動運動(ぜんどううんどう)を再開できるかもしれません。カスピ海ヨーグルトに含まれる乳酸菌クレモリス菌FC株が生きて大腸まで届き、便通を改善します。

ブーム再燃のセンナ茶、アロエ茶には十分注意する

食品やダイエットには流行がありますじそして腸はその流行に左右されやすい境遇にある臓器とも言えるでしょう。そのような流行に腸は左右されるのですが、最近は、健康茶ブームが腸の健康を脅かしています。

ここ最近は「やせるお茶」や「宿便をすっきり出すお茶」のブームの一環で、アロエ茶、センナ茶が高い人気を得てランキング入りしています。広告でもよく目にします。

これは非常に危険なブームです。これらのお茶は、大腸を刺激するタイプの下剤に含まれている成分、アロエ、大黄、センナと同じ成分が入っているものなのです。ですから健康によい、腸によいと思って飲んでいても、結果的に下剤依存と同じ状況に陥り、腸壁が真っ黒になってしまう可能性大です。

お茶を飲んでいる量や頻度によっては、下剤よりもひどい状況に陥るケースがあるかもしれません。また複数の成分がブレンドされたお茶を飲む場合も、その成分をきちんとチェックしてくだざい。お腹によいもの、惑いもの、どちらも入っている場合があるからです。「健康によい」という謳い文句を過信しないようにしていただきたいと思っています。

特に健康志向の方は、快方という言葉に弱いのか、漢方成分という注釈がつくと、すべて健康によいと思ってしまう傾向があります。しかし繰り返しいいますが、いくら漢方薬であってもアロエ、大黄、センナは腸の不調の原因になります。くれぐれも注意してください。

最近は薬の規制緩和の影響で、インターネットの通信販売で市販薬が買える世の中になりました。近くに薬局がない方、身体の不調で薬を買いに外に出るのが難しい方など、インターネットでの薬の販売で便利になる方も多いかと思います。

しかし一方、薬の大量購入も可能になります。もひどい便秘に悩み、1日50錠などという、下剤の大量服用をされる方がいます。薬局の対面販売では、大量購入はありえないかと思いますが、

インターネット通販では可能です。そうしてますます症状が悪化してしまうのが、とても心配です。知識がないまま安全と思い、下剤の代わりに漢方薬を入手して服用するケースもこれからさらに増えていくと考えられます。

インターネットでの薬の購入は、特別な事情がない限り、避けていただきたいと思います。薬は、薬局の対面販売で購入し、その際にきちんと自分の症状を相談し、薬剤師の指導やアドバイスを聞きながら、適正な種類のものを適正な量で入手するのが、腸にとってとても大切です。

便秘解消のためのお茶(一覧)

過敏性腸症候群で治すためには食習慣も重要でモズクなど水溶性食物繊維の豊富な海藻が必須

ストレスがひとつのきっかけで起きる

便秘に悩むのは女性が多いのですが、最近は、「過敏性腸症候群」を発症する人が増えています。こちらはどちらかというと働き盛りの男性に多く発症しています。ばりばり仕事ができる人に多く、お昼を食べると必ずといっていいほど下痢をします。これまで何ともなく外食をしていた人が、トイレのために外食を控えて、社食やコンビニのおにぎりを食べるケースが増えています。

過敏性腸症候群とは、心因性の病気で、下痢や便秘などの便漕層や、腹痛あるいは腹部膨満感が慢性的に起こります。人によっては、おなかがゴロゴロと鳴る、残便感がある、ガスがよく出るといった症状を伴う場合や、胃のむかつき、吐きけ、食欲不振など消化器全体の症状として現れることもあります。

過敏性腸症候群の最大の特徴は、病院でさまざまな検査を受けても、腸自体には異常が見つからないこと。この病気は、満神的なストレスが引き金となって起こります。特に、まじめで几帳面、内向的な人がかかりやすいとされています。

こうした性格の人が、職場や家庭内のトラブル、受験や昇進などからくる精神的な圧迫、会議やプレゼンで発表するといった緊張感による強いストレスを感じると、それをきっかけにして自律神経のバランスが乱れることがあります。腸の働きは、自律神経によって左右されているため、便通に異常を来すようになるのです。

症状の改善には食物繊維の摂取とストレス解消

過敏性腹症候群は、便の状態によって「下痢型(何度も便意を催して、軟便や下痢をくり返すタイプ)」、「便秘型(思うような排便ができず、コロコロした硬い優しか出ないタイプ)」、「混合型(下痢も便秘もあるタイプ)」、「分類不能型」の4つに分けられます。

どのタイプにしても上手なストレスの発散法を見つけることが大切です。もし、どうしても仕事の内容が合わない場合は、転職も考慮しなければいけないかもしれません。

もう1つ、重要なポイントは食事です。すべてのタイプの過敏性腸症候群に共通するのは、消化の悪いもの、熱すぎるものや冷たいもの、脂肪の多いもの、アルコール、炭酸飲料、香辛料、酸味の強いものなど、腸を刺激する飲食物をさけることです。

下痢型や混合型の人は、どのような食品をとったときに下痢になるかを確認し、その食品をとらないことが、症状を改善させる近道になります。

また、特に便秘型の人は、排便を促すため、食物繊維をとることが有効です。しかし、水に溶けない不溶性食物繊維は大腸への刺激が強すぎるので、水に溶ける水溶性食物繊維を中心にとることを心がけてください。

水溶性食物繊維は、モズク、ワカメ、ヒジキ、寒天などの海藻類に多く含まれています。過敏性腹症候群の改善のためにも、毎日1回は海藻類の摂取を習慣化しましょう。

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