キノコ類は全般に健康効果が高いとされている食材ですが、エノキタケもそれに当たり、食物繊維がたっぷりと含まれています。食物繊維といえば、便秘を改善するのに欠かせない成分です。食物繊維には腸管のはたらきを活発にする作用があるので、腸にかかるストレスが取り除かれて、便通が良くなることが期待できます。多くの便秘が食物繊維を多めに摂ることで改善されるように便秘の原因は「食物繊維不足」なのです。
また、エノキタケには、内臓脂肪を減少させて肥満を予防するはたらきがあります。このはたらきに関係しているのが、エノキタケに含まれている「エノキタケリノール酸」という成分です。エノキタケリノール酸は、名前のとおりエノキタケにしか存在しない成分で、リノール酸、α-リノレン酸、パルミチン酸、ペンタデカン酸という4つの脂肪酸の複合体です。
エノキタケリノール酸のすばらしいところは、脂肪を燃焼させるのに欠かすことのできないホルモンの一種のアドレナリンのはたらきを活発にし、内臓脂肪の燃焼を手助けするという特性があることです。
さらに、エノキタケリノール酸は、胃腸で消化・吸収されたあと、血液に乗って内臓脂肪に集まり、脂肪細胞に直接はたらきかけて、脂肪の燃焼を助けます。
しかし、エノキタケリノール酸は硬い細胞壁に包まれているので、エノキタケを摂取する場合、普通に調理したものでは、じゅうぶんに成分を吸収するのが難しいという問題があります。そこで、エノキタケリノール酸の吸収力をアップし、その効果をより得るのにおすすめなのが、干しエノキ茶です。
天日干ししたエノキタケを細かく切ってお茶にして飲むのですが、エノキタケの硬い細胞壁が壊れやすくなるので成分の吸収が良くなり、ビタミンDが増えます。
注意が必要なのは、腎臓や大腸に疾患がある人です。症状が悪化する可能性があるので、摂取しないようにしてください。また、持病やかかりつけ医がある人は事前に相談してください。
内臓脂肪を減らすエノキ生姜茶「 えのき美人茶」の効果と使用感には、
最近の研究でエノキタケリノール酸という栄養素が見つかりました。これは、国際専門誌に発表され、大きな話題になりました。エノキタケリノール酸とは、エノキタケに含まれる脂肪酸で、体内の脂肪の中でも内臓脂肪を減少させる作用があるのです。とありますのでエノキタケにはまだまだ腸が喜ぶ栄養素がたっぷり含まれているようです。