アーユルヴェーダという言葉をきいたことがあるでしょうか?世界最古の歴史をもつといわれる、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダでは、便秘は、消化する力の乱れによって起こるものだと考えられています。そして、その消化力の乱れ(便秘)には、大きく分けて3つのタイプがあります。1つめは良い状態と悪い状態に波がある不安定なタイプ、2つめは消化する力が強すぎるタイプ、3つめは慢性的に消化する力が弱くて鈍くなっているタイプです。
それぞれのタイプで、異なった便の特徴があります。不安定なタイプでは、便は硬くコロコロしています。消化力が強すぎるタイプでは軟便ぎみで、逆に弱いタイプではねっとりした重い便です。
アーユルヴェーダにおいての健康な便とは、しっかりした形で、においはなく、スルッと楽に出て水に浮くものをいいます。
しょうが白湯で腸の冷えをとる
先に述べた3つのタイプのどの便秘も、「しょうが白湯」で改善することが期待できます。白湯(さゆ)には、胃腸をあたため、内容物を押し出すはたらきがあるのです。
消化力が不安定なタイプの場合も弱いタイプの場合も腸が冷えている状態なので、腸をあたためることが大切です。しょうがには、白湯と同じように体をあたためるはたらきがありますから、白湯にしょうがを加えるとさらに効果的になります。さらに、クミンとコリアンダーというスパイスを加えると、あたためるだけでなく、消化力を安定させてくれます。
ただし、胃腸に炎症がある人は、しょうがを入れるのを控えましょう。
毎食後に、カップか湯飲みに1杯ずつ飲むのがおすすめです。慣れないうちは、1日に1杯から始めるとよいでしょう。
しょうが、クミン、コリアンダーのスパイスは、パウダー状のものが市販されているので、手軽にしょうが白湯が作れます。