腸内環境を整えるために、朝起きてから、また、夜眠りにつく前などに行うとよいことを紹介します。これらを習慣にして、腸から体を健康にしましょう。
朝の行動をゆっくりにして体をリセットする
1分でも長く眠っていたいし、何かと忙しい朝は多くの人がバタバタしてしまうでしょう。でも、あわただしく過ごす朝は、自律神経にとっては良くない生活習慣です。それは、朝起きてから忙しく動きまわると、交感神経が跳ね上がり、副交感神経が一気に劣位になるからです。朝は、副交感神経優位から交感神経優位にスイッチが切り替わる時なので、その時こそ注意が必要になります。
自律神経が急激に切り替わるのを防ぐには、ゆっくり行動することを意識する、これが大切です。例えば、ゆっくり朝食をとる、ゆっくり歯をみがく、ゆっくり新聞を読む、というふうに、何かひとつでもいいから、ゆっくりを意識して行動することで、自律神経を上手に切り替えることができます。
口角が上がると自律神経が整う
「笑う門には福来たる」ということわざがありますが、笑顔でいると病気が良くなる、悪い症状が緩和するなどといった話しを聞いたことがあります。
笑顔になることは、本当に、私たちの体に良い影響を及ぼし、病状をも和らげるといいます。それは、笑顔でいると副交感神経が優位になって、免疫力が高まるからです。
さらに、心からの本当の笑顔でなく、口角を上げるだけのつくり笑いでも、同じような効果があるといいます。ですから、落ち込んだりしている時には、キュッと口角を上げ、笑顔をつくるようにしましょう。それだけで自律神経が反応し、副交感神経が上がってきます。リラックスするためのスイッチを入れることが重要なのです。
入浴と睡眠で副交感神経を高める
副交感神経を優位にするには、夜の入浴と睡眠も重要になります。お風呂は39℃くらいのぬるめのお湯に、20分~30分浸かり、じんわりと額に汗をかくのがよいです。お湯の量は胸より下の半身浴がおすすめです。
睡眠については、できるだけ6時間くらいは眠るようにしましょう。睡眠不足だと、副交感神経が下がってしまいます。それから、理想の睡眠をとるには、就寝の3時間前には食事を済ませましょう。食事をすると交感神経が高まるのですが、食後すぐでは副交感神経が高まらないからです。
また、寝る前にパソコンや携帯を操作するのは、興奮して交感神経が高まるので良くありません。体をリラックスさせることで、副交感神経は高まるのです。