出口付近まで便が降りてきているものの、硬くて出せない状態は、強い痛みや不快感を伴いやすく、「出口便秘」とも呼ばれます。こうしたつらい状態に対して、オイル成分で便の滑りを良くする下剤「オイルデル」は有効なのでしょうか。ここでは、オイルデルの効果や即効性の有無、肛門への負担を抑えて楽に排便するための使い方のコツを解説します。
オイルデルは出口で固まった便に効く?
結論から言うと、オイルデルは出口で固まった便に対して一定の効果は期待できますが、即効性はありません。すぐに出したい場面で数分以内に効く薬ではない点を理解しておく必要があります。
オイルデルの仕組み
オイルデルには、便に水分を浸透させて柔らかくする成分「DSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)」と、生薬由来のオイル成分である麻子仁末が含まれています。これらの作用により、硬くなった便の表面を滑りやすくし、自然な排便をサポートします。
即効性はある?
オイルデルは飲むタイプの便秘薬のため、服用後すぐに効果が出るわけではありません。一般的には、効果が現れるまで8〜12時間程度かかります。すでにトイレで苦しんでいる状況を、その場で解決できる即効性は期待できません。
楽に出すための使い方のコツ
出口でカチカチに固まった便を無理に出そうとすると、痔や粘膜の損傷につながる恐れがあります。少しでも負担を減らすため、以下のポイントを意識しましょう。
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就寝前の服用を検討する
翌朝の排便をスムーズにするため、空腹時や就寝前に服用するのが一般的です。便が出口付近にある場合は、これ以上硬くならないよう早めに服用し、水分を十分に摂取してください。 -
いきみすぎない
強くいきむと、強い痛みや直腸への負担につながります。便が柔らかくなるまで無理に出そうとせず、リラックスすることが大切です。 -
姿勢を工夫する(考える人のポーズ)
便座では前かがみになり、かかとを少し浮かせると、直腸と肛門が一直線になり、便が通りやすくなります。 -
どうしても出ない場合は外側からのケアを
今すぐ出したい場合は、飲み薬のオイルデルよりも、坐剤やイチジク浣腸など、肛門から直接作用するタイプのほうが即効性があり、楽に排便できる可能性があります。
オイルデルは、出口便秘をやわらかく整え、無理のない排便をサポートする薬です。状況に応じて適切に使い分け、体に負担をかけない対処を心がけましょう。



